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【7/11②】ファッキンテクノロジーと持つべきものは友達

旅行
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アプリケーションを思うように動かせない時のストレス強度は、人生の中でもトップクラスだ。

この日の夜は航空券取得とUberに精神をズタズタにされた。

キッカケは取っていた飛行機の時間が変更になったことに始まる。マカオからインドのニューデリー行きの便を取っていた。夜の宿への移動は避けたかったため朝に着く便をとっていたのだが、変更があり昼着の便となった。これが先々週の話だ。「昼ならまあべつにいいや」と変更を受け入れた。

それが今日、また変更になった。今度は普通に21時着である。

いい加減、便の変更を検討し始めた。

実はちょうど便を変えたいなと考えていた。マカオに行くのがイヤすぎたのだ。国境の入国審査などのゴタゴタがもはやトラウマレベルで、また戻るのが本当に億劫だったのでちょうどよかった。

ここで第1のダメージ。会社都合なので飛行機代は4万全額返ってくると思っていた。これが2.5万部しか返ってこなかった。取っていた航空券は広州→クアラルンプールと、クアラルンプール→ニューデリーの合わせチケットだった。変更になったのは後者のみなので、後者分しか返ってこなかったのである。「いやまとめて取ってるんだからまとめてかえせよ」と普通に思った。ぷんぷんだ。

第2ダメージ。

取ろうとした便が、なぜか個人情報入力後に「この席はもうありません」と出る。入力前に教えろよ。そしてまた探すと同じ便で6000円ほど値上げした便が出る。何だこの茶番は?といらいらしつつ、6000円ならぎり許容かと個人情報を入力したら、再び「この席はもうありません」と出る。噴火寸前である。ちなみにこの後もまた6000円ほど値上げされた便が表示されていた。こんなクソオークションには付き合ってられない。

第3ダメージ。

そもそもゲストハウスのWi-Fiが遅い。そしてページによっては中国のサーバー経由では見られず、頻繁にVPNという別のサーバーを使う必要がある。そしてこのVPNも常に100%で繋がるほどの安定感はない。通信の速さ、安定性がいかに大事かを痛感した。

閑話休題。ここで友達のありがたさが身に沁みる出来事があった。

検討中の航空券でまたトランジットがあった。前回非常にごたごたして精神がすり減ったのでどうしたものかと悩んだが、元CAのスケート部同期がいることを思い出した。

LINEで質問した2分後くらいに聞きたいことのコアの部分から、その周辺情報まで超高密度のメッセージをいただけて本当に本当に助かった。スケート部では最も仕事ができる人のみが就任を許される主務だったのでもともと大信頼していたが、今回天井が突き抜けるくらいの大大大信頼へと進化した。

ちなみに私は当時、パッションのみが就任の必要条件である主将だった。「楽しげにスケートやってればとりあえずいいだろ!」と思っていたところ、「意思決定の場になるといつもLINEで黙るよね」という火の玉ストレートをもらって、今でもその言葉を胸に生きている。

加えてプノンペン乗り換えの便の検討で、プノンペン勤務のスケート部同期というニッチ中のニッチ、通称ニッチッチを思い出し、プノンペン空港の感じについても教えてもらえた。

スケート部界隈すげえなと感じた。そして「持つべきものは友達」って本当に本当にそうなんだと感じた。みんな大好きである。

友達からのサポートのおかげで、どうにかこうにか航空券はとれた。しかし、ここまでで十分に体力ゲージは赤、瀕死状態である。そして最後にまた強めの右フックをもろに食らい、その日は撃沈することになる。

Uberである。

紆余曲折の検討を経て、結局夜にインドに着く便にした。当初は空港から宿までを公共交通機関で行こうとしていたが、Uber案が浮上した。使ったことないし、旅っぽいし、安全そうだし。よーし、Uber使ってみるかーと息巻いた。

こういう新しいアプリを触るときは元気な時に触るべきである。猛省している。

まず前提として、前述のネットワーク環境が意味不明ことは変わってない。なのでいきなり通信が止まったりエラーになったりするので、ボディブロー的にダメージが溜まっていく。

気息奄々。やっとこさ予約直前の画面まで行くと、「ここでは現金でしか決済できません」とアラートが出た。

たしかに事前に調べたところで、インドのUberは現金しか使えないとあった。オーケー、じゃあ現金で払う設定にしようと思ったが、アプリのどこを探してもその設定がない。クレカと謎の電子系決済サービスしかない。

「想いを込めてもう一度ボタンを押せばいける」という情弱俺の代表とも言えるダメムーブを3,4回繰り返し、悉く弾き返され、「もうやだ!寝る!」とノックダウンした。

こんな惨憺たる日はネガティブになる。

ベッドの中では

「もう帰りたい」

「インド、行きたくない。夜着いて宿に移動できなかったら、悪いインド人に連れ去られて売り払われて異国の地で犯罪業務に加担させられてしまうのだ」

「もはやトルコもスペインも怖くなってきた」

「いやもう明後日の桂林(当初中国で一番楽しみにしていた町)も行くのいやだ」

「てか移動がいやだ。移動、危なすぎる」

「良いホテルと良いカフェでずっと籠るのが一番安全だ。俺には海外旅行なんて早かったのだ。」

前日は1分で寝られたが、この日は1時間くらい眠れなかった。

朝起きておおむね回復した。

Uberはこりごりだ。



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