今日は勝手に桂林の町を歩き回る日だ。
勝手、というのはツアーでもなんでもなく自分で決めたようにただ歩き回るだけ。とても自由だ。
桂林という街は、タワーカルストという不思議な形の山で有名だ。街からも場所によっていきなり「にょっ」ととぼけた姿を見せる。ヌオーのような山である。
まずは象山地区に向かう。中国語発音は不明である。音読みすると「ぞうさん」で何とも可愛らしい。
名前の通り、象の鼻のような山が見所だ。ちょっとしたハイキングコースもあり、山の頂上からは桂林の街並み、そして遠くにそびえるタワーカルストの山々が美しかった。
入る時にみんな入り口でごちゃごちゃスマホをいじったりしてた。何か必要だと思うが、何をすればいいか分からない。20歳くらいのスタッフさんに聞くと、「foreigner…don’t need…」と、なぜか外国人は素通りOKということを、おそらく同じくらいの英語レベルで教えてくれた。日本人以外はみんな英語ペラペラだ、とわけもなく思っていたが、当然そんなことはない。当たり前のことだが、みんな頑張っているんだなぁと思った。この感情は「嬉しさ」の類である。
次に向かったのは日月双塔というところ。名前の通り塔が二つ、湖畔に並んでいる。看板を見ると夜になるとライトアップがありそうである。が、そこそこ歩くので夜はいいやと諦めた。何となくほとりの石に座ってぼーっと湖面を眺めていたのが良かった。木の下で風もあり気持ちよかった。
次は名前は忘れたが賑やかな道を歩いた。ちなみに今日歩いているコースはゲストハウスの一階の黒板に書いてあったおすすめルートである。つくづく気の利いた良いゲストハウスだ。オーナーに感謝。
桂林の銘菓を買ったりした。詰め放題でgあたり◯元という方式だった。単価が違うのがあったがあまり考えずにごちゃ混ぜに袋に詰めていたことに気づく。これでも大丈夫ですか…?と弱々しい顔をしながらGoogle翻訳で聞くと、お店のおばちゃんはいいよと言ってくれた。どう計算するんだろう?ということをあまり考えずに安いやつも高いやつも入れて買った。あとで計算してみると、全て最大単価で計算されていたことに気づいた。まあでもそれはそう。
この辺りでスタートから3時間くらい経っていた。ここまでは元気だったので好奇心も旺盛、考え事も捗れば、写真の量も多かった。しかしここで疲労がたまり、明らかに好奇心が減衰。とにかく帰りたいという気持ちでいっぱいになった。宿までは1時間分くらい歩いた。とりあえず写真も撮ったが、疲れていると想いもこもらない。
なんとか宿にたどり着き、シャワーを浴びてまだ16時。至福である。これから一階のカフェでのんびりしながら明日以降の予定を考えるのだ。ふふふ。