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【7/14⑤】トニーとの出会い、ミッドナイトの足ツボマッサージ探し編②

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その日、トニーとは夕飯を一緒に食べに行こうぜということになった。良き出逢いだ。そうそう、こういうことをしたかったんだよ!その場で仲良くなった旅人と予定を作る。これこれー!とテンションが上がった。

何か目ぼしい店があるか聞かれた。

あるのだ。俺にはそれがある。

ちょうど昨日行った普通の中華料理屋さんだ。前に書いた通り、「明日また来ます!」と言っていた。歯車が噛み合っている。

美味しいし、お店のスタッフがフレンドリーで良い店があるよ、と伝えた。

 

店に行くとおばちゃんがいた。どうやら覚えてくれたようで、笑顔で出迎えてくれた。とっても嬉しい。

 

チャーハン2つと焼きそばを頼んだ。おばちゃんは笑顔で「ブーマー(辛くないよ!)」と言ってくれた。フレンドリーで素敵だ。

 

この場でトニーが40歳、マドリード出身と分かった。何やってるのと言われ、アカウンタントだと答えると、近いね、俺は銀行員だと教えてくれた。

マドリードに行く予定だから、時間あったらご飯でも行こうぜ。

いいね。get in touch してくれ。

イスタンブールはいいぞぉ。モスクは最高だぜ。

そうこう話しているうちに完食。900円。安い。

 

ここでまたトニーが俺の既成観念を破壊してくれる行動をとった。

おばちゃんに「Can I give a cigarette?」と言ってタバコのジェスチャーをしたのだ。

これまた驚いた。こんなコミュニケーションが存在するのか。世界は広い。しかもちゃんともらって美味しそうに吸っていた。素敵なコミュニケーションだ。

無事タバコをせしめたトニー。

 

帰るかなと思っていたら、トニーが足ツボマッサージに行こうぜと誘ってきた。第一印象では疲れてたし帰って寝たいと思ったが、これはそういう旅ではない。新しいものを経験する、人とコミュニケーションを取る、そういう旅だ。行こうぜと、3秒ほど経って応えた。

足ツボマッサージ屋さん探しでも再び聞き込み調査が始まった。もう慣れた。10分程度の聞き込みの結果、無事ホテル近くのお店を見つけた。

人生初の足ツボマッサージ。しかも中国。しかも今日知り合ったトニーと並んで。こんな旅に本当になるなんてなぁ、と感慨に耽りながら、心地よい足裏の刺激に耐えていた。

 

マッサージ後は宿に戻った。トニーはコンビニに寄ってから帰ると言って別れた。明日は近くの村をトニーと観光する予定だ。これも当初の予定になかったものだ。楽しみである。



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