スポンサーリンク

【7/15①】中国で最も好きになった何もない町、いや村

旅行
スポンサーリンク

中国7日目。観光できるのは今日が最終日。

昨日知り合ったトニーと大圩という村に行くことになった。

もともとの予定は違った。桂林も4日目なので見尽くしてると思い、ホテル付近でのんびりする予定だった。

そこにイレギュラー要因、トニーが躍動。

当初トニーもこの日は龍昌棚田ツアーというツアーに参加予定だったようだが、アクセスの大変さに加え、漓江下りの帰りのバス探しによほどご立腹だったようでゲストハウスオーナーに代案を相談していた。このようにすぐ相談できる姿勢はまさに見習うべき箇所だ。

トニーは大圩という村に行くと決めた。ウェブページを見ると、観光客が少なく、商業化も進んでおらず、昔ながらの雰囲気が残る素朴な村とある。そして宿から車で20分ととても近い。

誘ってくれたので私も行くことにした。すごい興味があったかと言われればそこまでだが、こういうお誘いには極力乗っていく旅である。

昨日のバスに懲り、移動は全てタクシーを利用しようとトニー言った。中国はタクシーが安い。30分で800円だ。しかも配車アプリを使うと5分で来る。本当に便利。

へい、昨日のバスと比べてみなよ。安いし、快適だし、すぐ来る。it’s nothing(実質無料)だ。

よほど昨日のバス探しが嫌だったんだろう。

大圩に着いた。

 

 

着いた瞬間、それまで行ったどの町とも空気が違うことを感じた。

観光客が少ない。何より、音が少ない。

 

 

とても静かな村だった。

少し歩くと中心路のようなところに着く。とても美しかった。

 

中国では桂林のような中国的な自然に加えて、中国っぽい町並みを歩きたいと実は思っていた。皆さんの想像と同じか分からないが、あの西遊記とか、キングダムに出てくるような、少し砂埃が立ちそうな古めの町である。

しかし最初に着いた広州から、深圳、桂林、いずれも言ってしまえば方向は東京と変わっていない。規模は異なるが、同じ方向を向いて時間が進んでいる。

 

大圩は違った。時間が止まっている。厳密に言えばちらと見える家の中に普通にテレビがあったり、店先にごついWi-Fiの機器があったので時間は流れている。が、その流れが本当にゆっくりなのである。

Time flows slowly here.

誰が言ったと思うだろうか。私である。

 

大圩は時間がゆっくり流れている。観光客は少なく、商業化されていない。いるのはただそこに生活している人である。子どもである。お母さん、お父さん。おじちゃん、おばちゃん、そしてにわとりである。

水を買って店先にトニーと腰を下ろした。とにーはこういう時に何も喋らないでいてくれる。旅のスタイルが近いのは嬉しい。

私たちは10分ほどこの通路を無言で眺めていた。

トニーに会わなければこの村には絶対を選ばなかった。さらにトニーも、人に聞かなければこの村に行こうとは絶対に思いつかなかっただろう。そして、中国1週間の滞在で最も印象に残ったのはこの村を訪れたことだ。思い残すことなく中国を離られる。

どこにいくか、という根本的な問題。その決め方を考えさせられる。



旅行
スポンサーリンク
frogall8をフォローする
スポンサーリンク
Marvelous Cross
タイトルとURLをコピーしました