とても良いゲストハウスだった。
桂林駅から徒歩5分にある、travel inという宿だ。結局4泊した。
人生初の海外ゲストハウスとなった広州の宿が頭の中の基準となっていたので天国だとかんじられた。というか広州の宿が今思うと笑っちゃうくらい汚なかった。友達の家のうち、かなり汚い方よりさらに汚い。順番が逆だったら卒倒していただろう。
桂林の宿はまずオーナーが素敵だ。
まわりの観光エリアや移動の質問に対して、こちらの奥の意図まで汲み取って簡潔適切に答えてくれる。
驚いたのは、空港近くの宿までの行き方をオーナーの一人、ジェリーに聞いた時。2秒で宿に電話して聞いてくれた。こういう時、自分だったらBooking.comや宿からのチャットの情報を見てうんうんうなりがちなのだ。トニーの行動指針もそうだが、ちゃんとしたところに聞くのが一番良い。コミュニケーションを厭ってはいられない。
宿近くの観光ルートがロビーの黒板に書いてあるのも気が利いている。2時間くらいのちょうど良いコースは、実際にそのまま利用した。
あと一階がロビーになっているのもいい。窓際のソファ席を毎朝独占してしまってごめん。
飾りもおしゃれだ。ご存じだろうかこの中国版『千と千尋の神隠し』のメインビジュアル。めちゃめちゃかっこいい。
何かお香を焚いているかのような良き香りもする。3日目にしてそれが蚊取り線香だと気づいた。実利を兼ねている。
部屋もいいのだ。広々している。水場もきれい。毎日ちゃんとトイレットペーパーが補給される。カードキー式。個人ロッカーがある。日本の充電器がそのまま使える。使わなかったが洗濯機も乾燥機もある。
これで1500円というのだから驚きだ。
桂林に素敵な思い出ができたのも、ベースキャンプのように、安心できるこの宿があったからだ。ありがとう。最後にそんなことをオーナーに伝えた。ほとんど自撮りをしない私であったけど、この時ばかりはオーナーそしてトニーと自撮りをした。
次はインドである。どんな国で、どんな出会いだろう。