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【7/19②】インド商人をぶったおせ

旅行
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インドは商魂逞しい。インドの感想の第一はこれである。

3日にも満たないインド経験だが、購入における一つの成功体験ができた。交渉に負けなかったという経験である。

場所は織物工場。インドの伝統的な織物を見せてやると、ソヌーが連れてってくれた。

 

そこでも当然色んな品を紹介される。サリーを始めとした伝統的なインドの服、布。はなから買うつもりはなかったものの、製作過程や製品の種類には興味があったので色々質問した。

(サリー自体はとっても綺麗)

 

すると当然向こうも買わせるように話を進めてくる。全くいらないのに、「友達に買ってったら喜ぶよ」とか「奥さんに買ってったら愛が深まるよ」とか言ってくる。

 

ここで自分なりに編み出した対策は、「とにかく勝手気ままにこっちのしゃべりたいことを喋る」という戦略だ。

この戦略は実は仕事でもたまに取っていた技だ。相手はぺちゃくちゃしゃべりまくる上司。聞き続けるのが面白くないような話をする上司というのはどの世界にもいると思う。このうざタイムをどうにかストレスの少ないものにしようと考えて編み出したのが、「こっちもてきとうに言いたいこと言いまくる」というものだ。これにより、なんか会話自体がよく分からなくなる。なので少なくとも聞きっぱなしのストレスではなく、こっちも話しているので聞きっぱなしよりだいぶマシだし、なによりこっちも主導権の一部を握れているという感覚を持てるのは精神的に楽である。これは万人にお勧めしたい。

というような技を織物工場でも発揮した。向こうはとにかくものを売ろうと、これも見る?これ着てみる?とか言ってくる。対してこっちは理解してるのに聞いてないふりをして、「ところでこの模様な何?」「サリーってこんな形をしていることに、私はとっても驚きました!」と全く文脈を無視した応答をする。ペイズリー柄というとのがあることを知った。

礼は失しているが、正直知ったこっちゃない。買うかどうか決めるのは客であるこっちでの判断であり、買う気がないのだからそれ以上の話はない。

サリーなどは高すぎて当然眼中にいっさいなかったが、話はハンカチに流れた。1枚400円と言う。その時ですでに30分ほど説明を受けていたので、さすがにこんだけ付き合わせて何も買わずに帰るのも微妙かなと思っていた。ただ別に強いて欲しいものでは全くない。向こうは5枚買ったら6枚目は無料にしてあげると言ってきたが、正直1枚だっていらない。質とかそういう話でなく、欲しいもの以外は買わない主義なだけである。

 

目の前に100枚くらいのハンカチが置かれた。わざと10分ぐらいかけて凄い吟味している姿を見せた上で、渾身の一枚かのように「これをください!」と顔が面白くなっちゃってる象のハンカチを選んだ。

店員は5枚買えば1枚無料だけど、とさっき聞いたことを繰り返してくる。知ってる、その上で1枚だけ選んでるんだこっちは。いや1枚で良いと強く言い切ると、向こうも諦めフェイスを浮かべて無事1枚だけを購入することに成功した。

500ルピー払ったところ、「おつりは次来た時渡すぜ」とか抜かしたので、おいおい冗談よしてくれよのニュアンスをこめた「ノーノー?!」を言って無事300ルピーも回収し、完全勝利(?)を収めた。

とにかく訳わからなくてもいいから自分の考えを発すること、自分のペースを作ること。この大事さを学んだ日だった。



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