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【7/19③】ジャイプールの夜

旅行
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ホテルの屋上にレストランがあり、ジャイプールの街並みを眺めながらご飯を食べられる。ソヌーとの車ツアーの最後の夜、そこで飲もうぜという話になった。

19時に屋上にいくとソヌーはすでに席についていた。

机には2本の冷えた瓶ビールとスナック菓子がある。わざわざ準備してくれたのだという。ソヌーのホスピタリティには感激しっぱなしだ。

外で夜景を見ながら酒を飲むのは最高である。それがジャイプールという、それまで聞いたことがなかった謎の街というのが非日常性を高める。常に街に鳴り響く車のクラクションも、最初はただやかましいだけに感じていたが、今やこの素敵な時間を彩るBGMのように感じられるのだから酒とは不思議だ。

酔って饒舌になるという性質が、人類普遍のものであることはありがたい。車内ではそこそこくらいの会話量だったが、酒の席ではソヌーと色んな話を、色んな深度でできて楽しかった。

「なぜそんなにお客のことを真剣に考えられるのか。」

「ヒンドゥーの教えではお客はゴッドだからだ。あ、ヒンドゥー教えでは酔った時にゴッドの名前を呼んじゃだめなんだ。ソーリーゴッド」

「彼女はいるの?」

「いるぜ!今チャットしてる!」と言って酔った勢いでボイスメッセージを送って彼女に怒られていた。

ふと、英語でこれだけ楽しく酒を飲めていることに驚いた。しかしこれも、やはり単純な英語力以外に何か別の要素が大きく働いて、その結果仲良くなれている気がしている。中国での感覚と同じだ。やはり人間関係というのは単純ではなくて、そこが面白い。

最も印象に残ったソヌーの言葉がある。大事なことでちゃんと伝えようとしてくれたのか、その時は英語ではなくGoogle翻訳を使ってヒンディー語から日本語に訳した画面を見せてくれた。

中国の時のトニーとのやりとりを思い出した。トニーもやはりサンキューをそんなに言ってなかった気がする。言ってたとしてもサラッとしたもので、べったりと感謝を言いがちな自分にはそれが強く印象に残っていた。ソーリーも、普通にトニーが集合時間を間違えて1時間遅れてやってきた時以外はほぼ言っていない。

タージマハルは明日だし、当初一番の目的だったガンジス川もまだ見ていないが、正直もうインドに思い残すことはないなと思える時間だった。



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