スポンサーリンク

【7/20③】ソヌーとの別れ

旅行
スポンサーリンク

無事ニューデリーに辿り着いた。

二度と来たくない街No.1に3日後に来るとは思わなかった。

ロヒが取ってくれたというホテルは入り組んだ路地の分かりくい場所にあったが、ソヌーが色んな人に聞き込みしながら連れてってくれた。

ソヌーは本当にいい奴だ。

何が無くても「Any problem?」と常にこっちのストレスを取り除こうとしてくれる。「君のハッピーは俺のハッピーだ」、「不安なことは全部言ってくれ。全部解決してやる。俺がいるんだぜ」という言葉は何回も聞いた。

実際、ソヌーに今後の旅の不安を何個解消してもらったか分からない。ATMで金を下ろす時も、「危ないからついていってやる」とついて来てくれて、しかも実際に何やら現地人がこっちに何か叫び出したところソヌーから聞いたことないような語調で応戦してくれていた。前日の飲み会で「友情にサンキューは不要だ」と言われていたので、サンキューを言いたくて言えないのがもどかしかった。「perfect」とだけ言っておいた。

昨日はジャイプールでピンクシティなどを見て、今日はタージマハルを見たが、最も思い出深いのはソヌーとの時間だった。ソヌーから教わったことは大きい。

ソヌーはホテルのチェックインが終わるまで一緒にいてくれた。時間は夜の1時。

「Is this the last time for us?」

「Yes」

「I’ll miss you」

「Me,too」

最後だったので、チップを渡した。前日に額を決めていて、その額をそのままポケットに入れていた。ケチな性格と、インド人への不信感が相まって、最初はこの額の半分を渡そうかなと思っていた。初日のドライバーに200ルピーのチップを渡した時、「これじゃあ少なすぎるよ」と言われ、不承不承ながら追加で200ルピー渡した経験があったからである。

しかし今回はイレギュラーに急遽アグラからデリーに送ってもらうという追加の仕事もしてもらっていた。朝10時から移動していたので、ソヌーは今日半日以上運転してくれたことになる。「ええぃ、いいや!」と予定の額をそのまま渡すと、ソヌーは数えることもせずに受け取ってそのまま自分のポケットにしまってくれた。

インドで初めて粋を見た。「インド人はビジネスにしか興味がなく、粋とか義理の感情は微塵もない」という怒られるべき偏見があったので、ソヌーのふるまいに感動した。

部屋に上がる時に、最後の挨拶をした。この時ばかりは「サンキュー」を言わせてもらった。さすがに言わせて欲しかった。

ソヌーは笑顔で「See you…」と言った後、やや少し間があってから「next time!」と言った。



旅行
スポンサーリンク
frogall8をフォローする
スポンサーリンク
Marvelous Cross
タイトルとURLをコピーしました