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【7/20②】タージマハルからのバスガス爆発、そして混沌〜this is India〜

旅行
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宿から5時間ソヌーの車に揺られ、タージマハルに到着した。

ソヌーは一緒に来ないので、いつも入り口の少し前で、「ここを真っ直ぐ進むんだ。そうすると入り口がある。決して他の人に話しかけられても反応しちゃだめだ。」と送り出してくれる。

車から入り口までは15分くらいとそこそこの距離があった。毎回「行っておいで」と途中から送り出される時に、千と千尋のラストでハクに「振り向いちゃいけないよ」と送り出される千尋の姿に自分を重ねる。

 

タージマハル前の道も何回か話しかけられたが、ニューデリーを経験した状態なので屁でもなかった。ニューデリーの足元にも及ばない。人を無視することにかけて、日々成長している(基本的には要らない力)。

タージマハルは「うわぁ、タージマハルだぁ」というそのままの感想だった。全体が見えている時もいいが、門の中から覗くような形で見えるタージマハルが特に素敵だと思った。この演出はアツい。

 

タージマハルを見られた。もうインドに思い残すことはない。

が、なぜか明日から4日間もバラナシに滞在することになっている。計画した過去の自分を殴りたい。百歩譲ってバラナシに行くとしても、1日でよかった。航空券の変更料金が高すぎて泣く泣く当初のプラン通りに行くしかなくなったのだ。

バラナシへの移動は今日の夜行バスの予定だ。タージマハル近くのバス停に降ろしてもらい、そこでソヌーと涙の別れをして、バスに乗る手筈になっていた。

ここで事件が起こる。

バス停まであと10分というところで、ソヌーの電話が鳴った。ソヌーが何やらバス会社と電話をしている。

「バスが遅れているらしい」

「OK。まぁ急ぐ旅じゃないし。ちなみにどのくらい?」

「wwww」

「?」

「4時間w」

まじかよ。

なんでそんなに遅れたかを聞くと「〜〜〜ブラスト〜〜」と、ブラストだけ聞き取れた。え?ブラスト?ブラストってたしか…

 

何が?何が爆発したの?教えて?

もう考えるのをやめた。

「This is India」

ソヌーは笑った。私も笑った。笑うしかない。

ここからさらに話はややこしくなる。実際にあったことを起こった順に非常にわかりにくく書いていくので、ややこしさだけ感じ取って欲しい。

デリーにいるツアープランナーのロヒから電話があった。そこでバスを待つか、デリーに戻って翌日飛行機でバラナシに行くといい、宿とホテルをとってあげる、と言った。突然の方向転換に頭がついていかず、考えていると、今度はロヒからソヌーに電話があった。電話が終わるとソヌーはこっちを向いて「ロヒは君からとにかく金を巻き上げようとしている。それでいいのか」と言われた。この二人の関係性が難しいのだ。一対一のやり取りならスムーズなのだが、3人だと一気に難易度が上がる。ただ少なくともソヌーはこちらの味方のようで(というか仲介のロヒに金を取られている形なので運命共同体に近い)、親身に提案してくれる。大事な話なのでソヌーは口頭英語ではなく、Google翻訳を使ってヒンディー語→日本語で案を伝えてくれる。しかし、この翻訳の精度が低くいまいち何を言っているのかよく分からない。そうこうするうちに、ロヒからまた俺に連絡が来る。その後またソヌーにも連絡が来てそれが終わるとまたロヒに詰められる、というカオスサイクルが発生。脳みそは限界に近かった。

20分くらいやりとりした後、結局翌日の航空券のチケットは自分で取り、ホテルだけ取ってもらう形に落ち着いた。超疲れた。

ただ多分ロヒもソヌーも良い人なんだと思う。

「OK、それでいい?ハッピー?」

二人とも話の締めはそんな感じだった。

もうなんでもよくなってきた。バラナシに行ければなんでもハッピーだ。なんだったらもうバラナシに行かずにそのままデリーの空港からインドを脱出することも考えたが、説明がだるすぎたのでやめた。

結局今は車でデリーに戻っている。時間は22時。ここから3時間かかるという。これだけ運転してくれるソヌーに感謝。明日は飛行機がブラストしないことを祈るばかりである。



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