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【7/21③】ソヌーの野郎に詐欺られる

旅行
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あれだけお涙な3日を過ごし最高の出会いだと思っていたソヌーだが、最後にやってくれた。

宿からデリー空港に移動するのが問題のシーンだ。この移動のための車をソヌーが手配してくれた。

無事宿の近くでソヌーの知り合いというビクトルに落ち合った。人の良さそうな人だっだが、インドでは人が良さそう=詐欺ってくる可能性が高い、という点は注意してほしい。

ビクトルの車に乗り、空港に向かう。向かう途中、ソヌーから支払いの連絡が来る。

1ルピー2円程度なので1.3万円だ。ちなみに距離は15分程度でUberだと1,000円くらいだ。

かましやがったこいつ。

理不尽は自分の苦手な分野で、こういうことがあると思考が止まりがちだ。しかし落ち着いて、まずは高すぎて意味がわからないことを伝える。

ここでMAX予算を提示したことはまあ良い手段だったのではないかと思うが、今思うともっと少なく提示すればよかったとも思う。

 

よく分からないが、向こうの主張としては予約することに値段がかさんでしまったらしい。前提として嘘だと思っているが、仮に嘘でないとしても普通その金額なら支払い者に相談しますよね?という理屈は通じない。

電話もして要領を得ないので切った。チャットが続く。

 

なぜか半額になった。舐めてやがるぜ。

インドの問題なんて知るか。こちとらあと4日でターキーにどろんするジャパニーズだ。たかだか1万円の問題で警察とか動くわけねえだろそんなてめぇの国の警察は暇なのかあぁ?という強気をもって、このあたりからのチャットは無視した。

 

念のため昨日のソヌーの名言を再掲する。フレンドシップは霧消したので、「サンキュー」と「ソーリー」の使用が解禁された訳だが、もはや言う必要はない。

 

ソヌー無視後はドライバーのビクトルとの折衝が始まる。こっちもこっちで面倒臭い。

このチャット画面を見せるとビクトルは「ソヌーは嘘つきだ。予約にそんなにお金はかからない。俺はあなたの味方だ」と、昨日ソヌーから聞いたセリフと同じようなことを言う。

私はMAX1,500ルピーまで払っても良いと考えた。相場から見たら高すぎるが、何となくそこに設定した。

が最初は1,000ルピーなら払えるとソヌーに言ったのと同じ額を伝えた。向こうは2,000ルピーと言ってくる。色々理由を言ってくるが、やはりUberの500ルピーと比較して+1,500ルピーになる理屈が意味わからない。そもそも英語とか、インドの商習慣がよく分からないので説明に全く納得がつかない。

ラチが開かなくなってきた。が、幸い車は空港まで動いてくれているので、時間を使うことにした。

ここで小休止のプチコーナー、値段交渉の時にこれはすべきと思ったことを列挙する回。

・牛歩戦術で粘る(向こうも金払わない奴とは時間を使いたくない) 

・MAX予算の半額を最初に提示する

・向こうがそもそも理不尽なので、こちらも理屈を持ち出す必要はない。赤ちゃんみたいに「◯ルピーしか払えねえよ」っていうbotになるのが吉

・金持ち感を出さず、1ルピーまで気にするケチ野郎を装う(面倒な客になる)

・最悪逃げられるポジショニングをする 

・飛行機の時間など不利になるような情報は提示しない(うまく探ろうとしてくる)

小休止のコーナー終了。今後も気をつけたい。

さて上記の技を駆使し、結局1,500ルピーに落ち着いた。ちなみに後ほどバラナシで会った日本人あっくんによると、電車で60ルピーで行けるらしく泣いた。が、良い授業料である。

そしてソヌーのやつは見上げた野郎だと思った。あれだけエモい3日間を過ごした上で、最後晩節を汚すクソ詐欺ムーブをかましてきやがった。その商魂、天晴れである。それほど怒りは湧いてこないが、指は秒速でチャットの通知オフとインスタのブロックをした。

こちらとしてもあの楽しかった思い出をどう判断するべきかという課題に直面するが、これで「あの思い出もクソ!」と思うのは単純すぎる気がする。「あの時点ではすごい楽しかったけど、あとでこんなことあって、結果、単純じゃない複雑な感情になったんだよね。まあこれがインド」という曖昧な捉え方をしておこうと思う。

ちなみに今朝ソヌーからこんな塩らしいチャットが来ていた。こういう謎の可愛げがあるのだ。こちらも少しほっこりとなり、インスタはブロックしたままにしておいた。



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