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【8/1①】暇なの?いとこ兄

旅行
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今のドイツは夏休みらしい。

なので高校生であるいとこ弟は基本家にいて、居候の自分と一緒に遊んでくれる。

一方、いとこ兄は社会人である。実家には住んでおらず、実家から自転車で10分くらいのところに住んでいるらしい。

しかしこのいとこ兄が、私がミュンヘン滞在を始めてから毎日朝に「ハーイ、今日何する?」と言って遊びにくる。仕事はどうしたのか。午前のインターホンは基本いとこ兄だ。ドアを開けると今にも遊びに行く格好で立っている。

(この連絡無しで家に遊びに来るスタイル、かつての小学校時代の遊び方のようでエモい気分になる。LINEなどの連絡ツールが普及している現代ではなかなかお目にかかれず、密かにうきうきしていた。)

観光続きだったので、今日の午前は家でずっとごろごろしていた。夕方、叔母さんに遊びに行ってくれば?と言われたので、いとこ兄弟と3人で自転車で外に行くことにした。

 

いとこ兄の案内で、地元のおいしいアイス屋さんに行った後、ミニゴルフで遊び、夕ご飯は19時半と聞いていたので、日が落ち始めるくらいに三人で自転車に乗って帰っていった。

この時間がとても尊かった。

あまりいとことちゃんと遊んだ経験がなかったこと、そして自転車で遊びに行き、晩ご飯があるから自転車で3人縦に並んで走って帰る。そんな夏休みの一場面をドイツで経験できたことが嬉しかった。

いとこ兄は弟とはまた違い、素直で素朴な人だ。

 

苦い記憶がある。私が8歳、向こうが5歳の時に泣かせてしまったのだ。

輪ゴム鉄砲でいとこを攻撃していた。いとこは賢いので、この攻撃に対処するためおせんべい缶の蓋に取っ手をくっつけた盾を自作した。それを私がただのグーパンで盾ごと殴って泣かせてしまったのだ。

ずっとあの時の記憶が残っている。向こうが覚えているのかは当然分からない。が、いとこと会う時はどうしてもこの記憶を思い出してしまい、申し訳ない気持ちになることが多かった。

そんないとこと、今回はたくさん一緒に遊んだ。弟ほど口数は多くないけれど、時折り冗談を言って笑顔を浮かべてくれたり、「ここもミュンヘンの見どころだから行こう」と色んな場所を案内してくれたのが本当に嬉しかった。仲が悪かったわけでは全くないのだが、今回の滞在でより仲が深まった気がしたのがたまらなく嬉しい。これはまた、友達とは違う感情だ。

ドイツに寄ることを決めた時、始めは「一人旅なのに身内の家に泊まるのはズルいかも」と少し後ろめたくあった。

でも、いとこと遊ぶという経験は他のどんな国でも決してできない。来て本当に良かった。



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