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【8/2③】ニュルンベルク小旅行記③-裁判所見学

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ニュルンベルクをほろ酔い状態で歩き回る。

教会。

 

川。

 

城。

 

名所的な名前がないような普通の街並みもきれい。

 

公園もあり、たくさんの子どもが遊んでいた。子どもが遊んでいる街は良い街だ。ここなら住めると思った。日本から出る気はないが。

 

途中にあったアイス屋さんでソルティーナッツ味のアイスを。

 

1時間ほど歩いて酔いも少し覚め始めた。最初はまあ行かなくてもいいかなと思っていたのだが、ここから30分ほど歩くとニュルンベルク国際裁判所があるらしく、時間もちょうど良かったので向かうことにした。

 

16時半に着いた。営業は18時までなので急がねば。

入場料は7.5ユーロ。午前に行ったナチスの展示もそうだったのだが、ドイツでは入場料を払うと自動で音声ガイダンスの機械が借りられるので少しお得な気分だ。

ニュルンベルク国際裁判所では、実際に軍事裁判が行われた部屋が開放されていた。ここの静寂は印象深かった。

 

上の階に上がるとさまざまな解説の展示がされていた。

日本語の説明は当然なく、なんと英語の解説文もなかった。音声ガイダンスは英語のものを借りられたのだが、ヒアリング能力が足りず何を言っているのかほとんど分からない。

最終奥義、カメラのOCR機能+Google翻訳で読み解いていくことにした。

ここで海外旅行で身につけた外国語の展示を読み解くコツを伝授したい。対象は、「英語がちょっと読めるけど、流し読みだとだいたい何を言っているか理解できないし、疲れるのでたくさんも読めない」、そんな人である。

まず前提として、全てを読解する必要はない。面白そうな部分だけ読んでみる。監査でいう重要性アプローチというやつだ。

この前提をスタートに、まずコツひとつ目。「画像とかものとか、ちょっと読んだ英語が直感的に面白そうと感じたものだけをGoogle翻訳で読む」である。

直感で面白いと思えているものは、解説も読んだらたいてい面白い。逆も概ね正だと思っていて、直感で面白いと思えていないものの解説を読んでも、それほど面白くないことが多い。この直感の精度をどうにかして磨いていきたい。

コツの二つ目は、解説が英語で書いてない場合に使う。今回のニュルンベルク国際裁判所で編み出した。それは「見出しや分類名称だけまずは全て訳して、詳細部分は面白そうな部分だけ訳する」というものだ。

ドイツ博物館でも書いたが、展示における「分類」は注目してみると結構面白い。

今回のニュルンベルク軍事裁判の展示も、裁判の流れや結果といった一般的な項目も当然あるが、他にも「裁判をドイツでやっていいのか問題」や「裁判の正当性」、「判決文の熱い部分」などの切り口が面白く感じられる、Google翻訳でいそいそと訳していた。

判決文のところはせっかくなのでここにも書いておきたい。Google翻訳そのままなので読みにくい部分もあるけど悪しからず。後半の客観的に眺められている感じが良いなと思った。

「……公正かつ節度あることを。」…私たちが非難し罰しようとしている悪行は、非常に洗練され、非常に邪悪で、非常に破壊的な影響を及ぼしたので、人類の文明はそれらが無視されることを容認できません。そうでなければ、このような惨事が繰り返されることは許されないでしょう。勝利に満ちあふれながらも、起きた不当な扱いに痛ましい苦しみを受けている四大国が復讐をせず、自ら捕らえた敵を法の裁きに引き渡しているという事実は、権力がこれまでに得た最も重大な譲歩の一つである。理由は認められます。

事件の事実の詳細に入る前に、世界の目から見た裁判のイメージに影響を与える可能性のあるいくつかの一般的な考慮事項を自由に検討する必要があります。告発者と被告は、互いに対して明らかに不平等な立場にあります。たとえ些細な事柄であっても公平かつ穏健であるつもりがなければ、私たちの仕事の質が低下する可能性があります。残念なことに、ここで裁かれている犯罪の性質は、戦勝国が訴追と評決において敗北した敵国に対して裁かれることを意味している。 この男たちによる攻撃は全世界に及び、真に中立的な者はほとんど残らなかった。今日、被告人を評価するのと同じ基準で、歴史が明日も我々を評価するだろうということを決して忘れてはいけない。これらの被告たちに毒入りの杯を手渡すことは、それを私たち自身の口に運ぶことと同じです。私たちは内なる優位性と知的な腐敗のなさを持って自らの任務に取り組まなければならず、それがいつか後世の人々にとってこのプロセスが人類の正義への切望の実現であるように見えるかもしれない。」ロバート・H・ジャクソン、1945年11月21日

この技を駆使し、なんとか1.5時間でざっと展示に目を通すことができた。時間が限られている方が集中できることも、コツの一つかもしれない。



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