電車まで時間があったので駅の中にある本屋に入って時間を潰していた。
イスタンブール空港の本屋は何故か英語の本ばかりで何となく「やっぱり入り口付近にはビジネス書みたいなのが並ぶのかー」と分かったが、ニュルンベルクの本屋は当然ドイツ語なのでタイトルすら理解できなかった。
日本の漫画コーナーがあって誇らしい。かぐや様とかダンジョン飯、超人X(東京喰種、石田スイ先生の続編)があり、ジャンプだけじゃないんだな、むしろジャンプはNARUTOとワンピースだけなんだななど感じた。
のように油断していると、突如便意が襲う。いわゆる青木まりこ現象(本屋に行くと便意を催す現象)である。本屋の冷房が強かっただろうか、今後は冷房効いてそうな部屋に入る時はすぐ上を着ることを誓った。
駅の中の本屋なので、構内にトイレがあるだろうと探す。あった。
しかし、見てほしい。謎の改札がある。
そう、有料なのだ。しかも1ユーロ、つまり160円くらいと強気の価格設定だ。
1うんこ160円は高えだろ。
当然の感想を持ったが、トイレは最優先事項とこの旅の序盤に決めている。
断腸の思いで有料トイレに入園した。タッチのクレカが使えた。うんこにクレカを使ったのは初めてだ。
160円払ったからには楽しんでやる。お金を使う時のマインドは常にこれである。
何か面白いギミックがあるんだろうな、ウォシュレットとかついてるんだろうな、もしやTOTOの最高モデルのなんとかNXなんじゃないか、など期待が膨らむ。
(TOTO最高モデルのなんとかNX。福岡県小倉にあるTOTOミュージアムにて撮影。)
が、モデルとか関係なくまず便器が空いておらずシンプルに10分くらい待機した。まず数を増やせ。
隣の人、空いてなくてすげえイラついてるな、余裕をもって駅に早めに来てよかったななど思っていると、やっと並んでいたトイレが空いた。
ウォシュレットはなかったが、初見のギミックが有料トイレにはあった。
水を流した後、便座がうぃーんと水平方向に回転するのである。頭頂部にウエットティッシュみたいなものが付いていて、自動で便座が拭かれるという代物だ。
個人的にはそれほど気にしない要素で、それよりもウォシュレットを付けてくれと思わないでもなかったが、初見の面白いものを1ユーロの価値はあったと満足できた。
それ以外のちょっと特殊な部分でいうと、手をかざすと自動で出てくる紙ナプキンマシーンがあることと、鏡の下にアイスの電子広告があることくらい。広告売るならトイレを無料にしろと思った。
初回なので満足できたが、総合的に見て1ユーロの価値はない。トイレは行ける時に行っておこう(2回目)。