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【8/4②】初ヨット

旅行
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いとこファミリーと湖でヨットに乗るという経験をした。

ドイツではヨットが日本よりも一般的なレジャーとなっていて、いとこもおじさんもライセンスを持っているらしい。

ヨットといえば、ちょうど日本人ヨットマンの本を直近で読んでいた。堀江謙一さんの『太平洋ひとりぼっち』という本だ。堀江さんは1962年、当時23歳のとき、世界初のヨットによる単独無寄港太平洋横断航海を達成した。その航海時の日誌が、この本である。

若さみなぎる冒険心、信念の強さ、「渡りたいから渡る」という純粋さなどが印象に残った本で、奮い立ちたいことがある時におすすめの本である。

 

「セーフティ・ファーストでいこう。」

「だまされねえぞ。そういう気持ちだ。期待は失望のもとになる。あとでガッカリするぐらいなら、はじめから楽観しないほうがいい。」

「いつも、ひとりぼっち。でも、たえず、自分と話をしている。ひとりごとではない。対話だ。一人のぼくはグータラで、甲斐性なしである。かたいっぽうは人使いが荒いけれど、シッカリしている。あとのヤツがいい負かすのでなくてはいけない。」

「六〇パーセントという数字を、半分と翻訳しなおす。六割だと、ずいぶんきたみたいだから。まだあと半分とおもえば、気をゆるめるどころではない。」

残っていたメモのいくつかを読み返してみると、この旅行での自分が持っていた意識ととても似通っていて驚いた。影響されやすい性格なのだ。旅の途中で沢木耕太郎さんの『深夜特急』のメモを読み返して、同じように大量の類似点に気づいたことを思い出す。

リスペクトして真似ることは大事だがやり過ぎは良くない。堀江謙一、沢木耕太郎からの脱却を少し意識したい。やり方は分からないけど。

 

さて、話をヨットに戻す。ヨットにはいとこ弟とおじさんと私の3人で乗船した。始めはいとことおじさんの2人で船を操作してくれて、私は風を浴びて「気持ち〜」とやっているだけだった。

1時間ほど乗り、そろそろ終わりかなと思ったところで「やる?」と言われた。乗るだけでもちょっと疲れていたが、せっかくなのでやってみることにした。

ヨットは慣れないと難しかった。最後まで慣れなかったので難しかった。

ヨット歴30分の身からヨットを語らせてもらうと、ヨットで大事なのは風の向きを理解することである。

仕組みは理解してないが、風が前から吹こうが後ろから吹こうが、ヨットは前に進めるらしい。重要なのは帆に風を受ける方向だ。

仮に風が同じ方向から吹き続けているとしる。船自体を真っ直ぐ進めるれば、船の向きと風の向きは変わらないので特段操作不要である。

しかし、船をカーブさせようとすると風を受ける方向が変わるので、帆の操作が必要になる。どういうエリアか言葉にできないがこういうのは小学生から苦手な分野(理科の天体が苦手で、理解を諦め全部暗記で対応していた)で、なかなか理解できなかった。

 

片方の手でスピード調節、片方の手で方向調節をするのだが、途中でスピード調節は完全に諦めて方向調節のみ頑張る妥協プランを取り、なんとかヨットの楽しさをほんの少し理解できたくらいでタイムオーバーとなった。

風を利用して船を操ることも楽しかったが、「のんびりしたスポーツだな」という気づきも楽しかった。

というのも、風が無いと1mmも進まないので、風がない時は何もやることがなく3人でぼーっとしている。で、風が出るとウキウキと帆を操る。

いとこ弟が言った「進まない時、何か自分が悪いことしたと思うでしょ?全部風のせいだから、気にする必要は何も無い」という言葉は示唆に富んでるのかもしれない。こんなマインドで仕事などもやっていきたいと思った。



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