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【8/13①】陽キャホテルに負ける

旅行
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クラクフで泊まってるドーミトリーは、あだ名をつけるなら「陽キャホテル」だ。

陽キャ要素が多いのだ。ホテルの1階はバー兼クラブみたいになっていて、受付にもバーカウンターがある。ホテル主催のバークラブ練り歩きツアーが毎夜開催されている。それに伴い、客層も陽キャ若者が多い印象だ。

何事も経験と思い、初日の夜はこのバー&クラブの練り歩きツアーに参加することにした。

が、疲れてしまって前半10%くらいで帰ってしまった。90%の料金は無駄になってしまったが、しょうがない。

色々気づいたことがあるので、思ったままに書いていきたい。

まず、陽キャと陰キャという単純な分け方をするとすれば、自分はやはり本質的には陰キャだということだ。立食の場で知らない人に自分から話しかけるのが苦手だし、ゲームに自分から参加していくのも何かできない。うすら笑いを浮かべながら端っこでみんなを眺める時間が続く。

ただ、これも「外部の環境だから」かもしれないと思った。慣れてない環境なら難易度高い。慣れてる環境なら難易度は低いはずで、とするとあそこでイキってる人は「ただ慣れてる環境でおやまの大将になっちゃってるだけ」の残念な人なのでは、と屈折した感情も思った。一方で日本ではそういうような自分になってるかもしれないので気をつけよう、とも思う。

英語も大変だった。「複数人での会話」であることと「酒の席なのでみんな早口になりがち」、「夜で疲れてる」という点などが重なり、今まで一番反省の多い残念コミュニケーションしかできなかった。

若者が多かったのも特徴だ。パーティが毎日行われるホステルなので、そもそも予約する時点で一定のフィルターがあるのかもしれない。欧米人は大人に見えがちなのだが、だいたい年下だ。しかも学生が多い。隔たりが多いと会話は難しくなる。

今こうやってつらつら書いてみて、「いやこりゃ無理だったな」と思う。ハードだ。

パーティの間、場の盛り上がりが明確に感じらるし、表情はそれに合わせているものの、心の中は白けている。誰もが味わったことのあるあの感覚。あれになっていた。

周りではピンポン玉をビールカップに入れる謎のゲームで盛り上がっている。罰ゲームなのか部屋の中を走り回って壁をタッチする人がいる。タバコの煙が吹き荒れる。

1時間ほど経つと場所を移動するということになった。次のバーに移動するのだ。

ここで英語とは関係ないのだが、ビール瓶を持ったおじさんにぶつかって向こうのビールをこぼして結構向こうの服にかかってしまった。こちらはほぼ無傷だった。

正直おじさんも向こうをながら歩いてきたわけで責任はフィフティフィフティだと思うのだが、なんとなく空気的にこっちが悪いみたいになった。

ここでもう挫けた。おじさんには申し訳ないと思うが、「sorry!」とだけ言い捨て部屋に逃げた。まあおじさんも大人だし、まあそのワイシャツは洗濯して、俺への怒りも同時に水に流してくれ、という気持ちだった。

クラブの喧騒から逃げ、自分の部屋に帰ってYouTubeで日本のアニメの動画を見ていた時のチル具合と言ったらない。やはり自分はこっちなのだ。普通の次回予告動画だけで泣きそうになりながら、切々とそう思った。

日本に帰ったら溜まった推しの子2期を観ることと、響け!ユーフォニアムを周回することを心に決めた。ファタールが頭の中でエンドレスリピートしている。I love 日本。



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