「ワルシャワ 有名人」で調べるとショパンが出てきた。音楽に詳しくはないが、好きな作曲家は？と言われたらショパンと答える。
ショパンにはこれまでに2つの接点があった。
一つは羽生結弦の「バラ1」。フィギュアスケーターとして、ここは当然である。
もう一つはアニメ『四月は君の嘘』。ピアニストが主人公のアニメである。劇中で「かっこいいな」と思った曲を調べてみると、ショパンが多かったので、「ショパンは多分好き」という直感だけは持っていた。
脇道トークだが、『四月は君の嘘』は最高だ。最高すぎて漫画も持っている。最初は仕事しながら見ていたのだが、途中から「これはそういう作品ではない」とPCを閉じて誠心誠意鑑賞した。青春×音楽×感動系はずるい。
ワルシャワに戻ろう。ショパンの生誕地ということもあり、ワルシャワにはショパン博物館がある。ここに行ってみた。
あまり他にやることがなかったので、ワルシャワでは「とにかくショパンに浸ってみよう」と思っていた。浅く広くではなく、一極集中してみる。
音楽は何歳まででも楽しめると思うので、常々「楽しく聴けるようになりたいな」と思っていた。だいたいどんなものでも、何か一つ足場があればそこから派生してより深く楽しめる。ショパンを足場として、他のピアニストなどに派生していけるといいなと思ったのだ。
予想外のラッキーで、入場料が無料だった。実は数日前に国際学生証をネットで発行しており、それが使えたのだ。ヨーロッパは学生割引が強い気がする。国際学生証の存在を教えてくれた、旅の途中で知り合った日本人大学生に感謝。
博物館に入る前に考えた。
「博物館にはショパンが使っていたピアノやペンなどが展示されているらしいけど、それ見て楽しめるか…？音楽聴くのが一番意味あるのでは…？」
音楽を聴くだけなら別にYouTubeで聴けるのだが、博物館で聴いてこそ印象に残るはずだ。
そう思っていると、さすがショパン博物館、ショパンの多分全曲が入った機械が置かれていた。ジャンルごとに分類され、良さそうなヘッドフォンで、解説付きで聴ける。
文字好きの私としては、「もの」と「文字」があれば一日中遊べる。
もうこれだけでいいと判断して、そこから2時間そこから動かずひたすら聴き続けた。
場所は少し暗くなった部屋で、冷房も効いている。さらに最高なことは、Wi-Fiが入るのである。もはやカフェだ。
「ショパン 有名曲」「バラード1番 解説」など調べながらその場でじっくり聴く。
2時間聴くと疲れてきたのだが、思い出して欲しい。無料なのだ。12あるジャンルのうち4つしか聴けてないが、「残りは午後や明日また来ればいい」ということができるのだ。
分類のうち、上4つの「バラード」、「エチュード」、「マズルカ」、「即興曲」を聴いた。ここまでで好きな作品のYouTubeだけ置いておく。明日また聞くのが楽しみだ。
〈No.1 in G minor, Op.23〉
https://m.youtube.com/watch?v=ImzDsXHYIuM&pp=ygUe44K344On44OR44OzIOODkOODqeODvOODiTHnlaog
バラ1。羽生結弦だけでなく、四月は君の嘘でも最高のシーンで流れる。伝説。
〈Etude Op.10 No.4〉
四月は君の嘘でライバルの男の子がたしか弾いてた曲。
〈Etude Op.25 No.11〉
https://m.youtube.com/watch?v=pHlqEvAwdVc
通称「木枯らし」。四月は君の嘘でライバルの女の子が弾いてた。ここはライバルの女の子の熱いライバル心の描写も合わせて味わいたい。
〈Etude Op.10 No.12〉
通称「革命のエチュード」。実は中学の体操競技にはみんなが同じ演技をする「規定演技」という部門がある。私が中学生の時の、女子の規定演技の曲がこれだった。当時はショパンと当然知らなかったので、「試合の時体育館で流れてたやつじゃん！」となった曲。「エチュード」は練習曲という意味らしく、だから規定演技のしても選ばれたのかなと時を経て納得した。
