ショパン博物館(2回目)に来ている。冷房、Wi-Fi、高音質音響を完備した無料の施設と捉えている。
昨日と同じ視聴ブースに陣取り、無事に安定的状況を生み出した。
慣れたもので、今日はスーパーに寄ってコーヒーとチョコを準備してから来た。食べちゃダメかもしれないが、絶対に溢さないようにするので大目に見てほしい。海外に来てこういうルール遵守意識が減ってしまった。日本に戻る前に矯正し直さなければ。
ちなみにヨーロッパ?のスーパーの品には「栄養ランク」が書かれてる。お菓子は最低ランクのEが多く、普通に買う手が止まるので日本でもあるといいなと思った。
今日は昨日聞けなかったプレリュードから聞く。
音楽を聴いていると良いことの一つに、普段考えないようなことが頭に思い浮かんでくることが挙げられる。
プレリュードを聴きながら思ったのは「大金を使えないのは欠点かもしれない」という、ショパンとは微塵も関係ないことだ。
国際学生証パワーにより、ショパン博物館には無料で来ている。しかも無料をいいことに二日連続で来ている。このことに頭が流れていったのだ。
ケチな人というのは、「まぁ自分ケチでして…」と自虐しつつ、その実一方で「俺は金の価値が分かる人間だ」や「俺はお金を上手に使える」とケチなことを誇る自分を持っている。
私など完全にこのタイプで、今回の2日連続ショパン博物館を思いついた時は天才だと思った。というかこの旅は、総じてケチ旅をしている。宿はドーミトリーで、ヨーロッパに入ってからはご飯も基本スーパー。イスタンブールでは金のかかるアヤ・ソフィアを回避した。
一方に浸り続けていると、ある時ふと浸っていない方を考える。
「小さなお金の取引から楽しむのは簡単なんじゃないか。大きなお金の取引から楽しむを引き出すのは技術がいることなのではないか。」
「大きなお金を使ってないのは、ケチだからというのを言い訳にしているだけであって、ただ単にその技術がなくて逃げてるだけではないか?」
要は「ビビってるんじゃないですかぁ??」というヤンキーみたいな煽りの声だ。それが聞こえてきた。
ルドも言っていたが、自由や好奇心をキープするには「out of box」が大事だ。ケチなのも良いしそこを根本から否定するつもりは全くないが、ケチであり続けることも間違いなく箱に閉じこもることだよなと、無料のショパンを複雑な気持ちで聴くことになった。ショパンに罪は無い。
印象に残ったプレリュードのコーナー。
〈28-7〉
https://m.youtube.com/watch?v=yLU4wgtpjGs&pp=ygUk44K344On44OR44OzIOODl-ODrOODquODpeODvOODiSAyOC03
「聞いたことある〜素敵」と思っていた。調べたら太田胃酸のCMソングだった。旅で時たまお世話になってます。ありがとう、良い薬です。
〈28-22〉
https://m.youtube.com/watch?v=K6ZD5w5vNfI&pp=ygUU44K344On44OR44Oz44CAMjgtMjI%3D
初心者にとっては激しい曲、速い曲が好きなのはなんでだろうと、コンサートを聞いてよく疑問に思っていた。ゆっくりな曲を心から味わえるようにもなりたいと、一方でちゃんと逆張り精神を発揮している。
ショパンのプレリュードは全体で24曲のみで、こつ1曲1曲が短いので通しで聞くのも良いなと思った。