もはや定例行事なので前口上は省略。
〈目標〉
・アウシュビッツで色んな展示をちゃんと見る
→色んな展示を、まあちゃんと見た。まあ、というのは、1人でじっくり見たのではなく、ツアーで一緒だったニューヨーカー青年と一緒に回ったからだ。こういう展示は1人で見る方がいいかなという思いもあったが、妙に気が合ったので一緒に回った。
前にも書いたが、こういう場で会う人は性格が近い気がする。鑑賞中はお互いぺらぺら感想を言うのではなく、一言二言、歩速もゆっくり付かず離れずという感じで心地よかった。
・ショパンのコンサートを聴く
→ワルシャワでピアノのリサイタルを聴いた。生のピアノリサイタルは初めてだったのでありきたりな感想だと思われるが、「あんなにピアノって大きな音が出るんだな」と驚いた。「ピアノは打楽器」という言葉をどこかで聞いたことを思い出した。
大学のプロフェッサーという方が弾いてくれた。もう終わりかと思ってまた戻ってきて弾いくれる、いわゆるアンコールを3回もやってくれて3回目は会場から笑いが起こっていた。アンコール時、一回かならず退場するあの儀式に名前はあるのだろうか。
当日にショパン博物館で予習をしまくっていたが、予習範囲外の「スケルツォ」が一番カッコよくて感じられた。翌日にショパン博物館(2回目)に行き、復習も欠かさなかった。
・ショパンの好きな曲の名前を覚える
→ショパン博物館とリサイタルで気に入った曲名をメモし、YouTubeの「Chopin」というタイトルでプレイリストを作成した。行動的、実際的すぎる。
余談だが、こういう時に少しだけ興味の範囲を広げることを意識してる。具体的にはショパンの曲を色々調べているうちに、「バッバがどうやらショパンに憧れられていたらしい」、「速い曲がカッコよくて好きなのだが、どうやら同時代のリストもそっち系らしい」ということが分かった。なのでプレイリストにはバッバとリストの曲も数曲入れておいた。
・バーに行ってマスターとなどと喋る
→やらなかった。
少し全般的な話になるが、最近ついに「1日が早く感じられる」ようになってきた。旅での生活に慣れて“きてしまった”証拠だ。バーに行かなかったのも、「まあ別に面倒だしいいや。普通の日だし」みたいな感覚になってきたからな気がしている。
これをどう考えるかはけっこう大事な問題だ。確かにポーランドでの時間は無賃乗車で罰金を食らったこと以外はストレスがなく楽だった。ただストレスがないということは、新しいことをしていないことを意味する。それは停滞だ。この旅行は特殊な旅行なので、停滞ではなく前進したい。残り3週間。後悔のないように今一度何ができるかを考えて最後まで、安全に、走り切りたい。
・『戦場のピアニスト』を観る
→最初の1時間だけ見て、残りは後で見ようと思ったらレンタル期限が切れてしまい未達成。
一気に見切れば良かったのだが、やはりこの時代を扱った映画を見るのはなかなかつらい。途中で悲しさゲージが溜まりきって中断したのが仇となった。いつか続きを見たい。
・『シンドラーのリスト』を観る
→こっちは見た。しかもちゃんと見た。改めて傑作だと感じ、より好きになった。この傑作を舞台の地で見られたことは宝だ。
・『竜馬がゆく』を5巻まで読む
→なかなかハードな目標を立てていた。新しいことをしなかった分、宿や外のベンチなどで結構意識的に読んでいたつもりだったが、飛行機に乗る前の現時点で4巻の95%くらいだ。残り4冊、3週間。できれば読み切りたいが、プラハでカフカが言ってたように「性急は悪」、急ぎすぎて楽しむことをおろそかにしないようにしたい。帰ってから読んでも別に良いのだ。
・なんか今までと違うことをする
→同じ博物館に2日連続で行くというのは初めてだったのでそれが一つ。あとは無賃乗車で罰金を食らうことだろうか。望んでない。反省すべし。
〈北欧の目標〉
・唯一課金した良いホテルの良いところを観察しまくる
・北欧のデザインをよく見てくる
・それまでのヨーロッパとの違いを感じ取る
・自然を味わう
・北欧料理を3つ食べる
・『竜馬がゆく』を5巻まで読む
・毎朝6時半に起きる
・新しいことにチャレンジする