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【8/21①】曇天の道を傘を忘れて

旅行
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オスロは雨だった。

この旅の天気運は凄まじく、これまではほぼ傘を使わなかった。

というより、傘を持ってきていない。荷物の重量制限があったため、「稀にしか使わない傘に重さを割いてられん!いける!」と持ってかない少々攻めた選択をしていた。

今日まではいけた。が、それもオスロまだだった。オスロは割としっかり目に雨が降り続く。日本でいう梅雨のような感じだった。

 

久々に雨に見舞われて思ったのは、天気がメンタルに与える影響の大きさだ。寒さもあり、なんとなく気がふさぐ。

この日はオスロで街歩きをした。

 

海沿いのオペラハウス。そもそもオペラハウスとはなんなのか。オペラをやるにしてはデカすぎる気もするが、裏手の窓から衣裳チームの作業が見えたので本当にオペラをやるのだろう。

晴天ではいかにも映えそうな白亜の建物だが、曇天には当然映えない。ド腐れ曇天が。こっちは金払ってオスロに来てんだぞ、という気持ちだ。

 

こちらはヘルシンキやオスロによくいる海鳥。この子らも灰色なので曇天の日に見るとより一層気持ちをふさぎ込ませる。みんな同じ方向を向いてるのも不気味に思えてくる。

 

オペラハウスの上から発見した、海に飛び込める系のサウナ。元気なら突入したかもしれないが、今のブルーな状態では勇気も出ない。

「低気圧で調子でない〜」という言葉を中学生くらいの時に聞いて、「んなわけあるか甘えんな」と思っていたが、あの言葉は真実だ。中学生の俺は反省すべし。

街に出た以上はちゃんと街を歩き尽くしたい。元気はないがストイックさは残留していたためもう少し歩いた。

 

アナ雪のモデルになった城。「アナ雪のモデルになった城」と聞くと純白の氷の城を直観的に想像してしまうが、そのような城ではない。古風なお城で、煉瓦造りが素敵だった。煉瓦は曇天でもそこそこいい感じに見える。

 

予定もなかったので、城の上から海を20分ほど眺めていた。北欧ではしょっちゅう海を眺めている気がする。

個人的にかなり重大な発見なのだが、海を静かにぼーっと眺めることがとても尊いと気づいた。その場には何人か一緒に海を見ている人がいたが、全員無言でぼーっと海を眺めている。何か話すでもスマホをいじるでもなく、ぼーっと眺めている。何を考えているのか。無言の一体感が心地よい。大好きな時間だった。

オスロの海は穏やかなので、海面がさらさらしているように見える。

半ば気持ちが整ったが、雨は降り続ける。しとしと雨に打たれ続けながら、ウィンドブレーカーのフードをかぶって節目がちに散歩を続ける。

オスロで有名なチョコ屋さん。巨大な看板があったのでそこに本店があると近づいたら、ただの広告で、本店は100mほど戻ったところにあった。看板を撤去しろと思った。

 

ノルウェー王宮。曜日的に入れなかったので、「大きい。遠い。」という感想だ。

 

お土産屋さんにて。断言したいが、トロルはどう好意的に見ても可愛くない。トナカイはかわいい。「いつかトロムソでオーロラを」という願いを忘れないように、カップを買ってしまった。今回はフィヨルドも見られないので、いつか必ず再訪する。 

 

晴れる気配はない。

ちなみにオスロの芸術家ではムンクが有名だ。ムンク作品の鬱々とした雰囲気は、オスロの曇天が影響しているだろうと思った。

街歩きは続く。



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