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【8/24①】雨のプルエルメントで迎える29歳の誕生日の朝

旅行
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29歳になった。まさか自分が海外で歳を取るようなアラサーになるとは思わなかった。

 

記念すべき29歳の誕生日はオランダのプルエルメントという街で迎えた。アムステルダムの隣街だ。アムステルダムは宿が高かったので、安いのを探しているうちに街が変わってしまった。「アムステルダムで誕生日を迎えた」と言ってみたくもあったが、仕方ない。

プルエルメントで泊まる宿は気に入っている。3泊7000円。作りが林間学校で泊まるような木の建物で、木目の階段や廊下が郷愁を呼んでくれる。

 

雨だった。

オランダ初日の予定も特に決め切ってなかったので、しばらく一階の共有エリアで時間を潰すことにした。

少しほの暗く、他に2人ほど。彼らのスマホから小さく声が聞こえるが、外国語だとあまり気が散らない。BGMのようで心地よくもあるかもしれない。

 

廊下の向こうが入り口で、まだなんとなく雨が続いているのが見える。オスロでの雨は気持ちが少し塞いだが、何故か今日の雨はイヤじゃない。今日は内省モードなのが、雨と合うのかもしれない。

29歳。

この旅も終わりが近づいている。残すは2週間弱、3カ国。旅にも人生と同じように少年期、青年期、壮年期、老年期がある、と読んだことがある。29歳といえば壮年期くらいだろうが、旅は残り25%であり壮年期の終盤、老年期序盤といったところなのかもしれない。旅の一生が、少し実年齢より先を歩いている。

旅の少年期。中国やインドのように、見るもの全てに感動する、異常な新鮮さは、今はない。

旅慣れも進み、入国してすぐに地元スーパーでバゲットを買って食べ歩いたり、ホステルの使い方や質を着いて1分で理解できるようになった。観光という行為が徐々に抽象的になっていき、「絶対ここ行かなきゃ!」という思いも弱まって、「まあだいたいあんな感じかな」となってきて行かないことも増えてきた。

良いことではない。

この旅が自分の人生のアナロジーなら、ここからの旅を楽しめないことは自分の人生を楽しめないことを暗喩してしまう。

旅を、人生を、味わい尽くしたい。

新しいことを経験するのもそうだが、慣れたことを慣れたこととして、より深く味わえることも大事だ。

今までの旅でも「自分の時間を持つこと」「覚悟を持つこと」「ピークエンド」「少し心残りを残すくらいのほうがいい」など、様々なヒントはあった。

そういった人生を楽しむ手掛かりを、残りの旅からさらに感じ取って、変わらず楽しく、来年の30代を迎えたい。



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