その国の雰囲気をしっかり堪能するコツを思いついた。「3都市法」と名づける。
問題意識の出発点は「首都は見どころ多くて楽しいは楽しいけど、観光地化されすぎていてる。なので、その国が深く分かるかというと、そうではないかもしれない」という思いだ。
こんな考えをしばらく持っていたが、偶然このオランダで思いついたのが「3都市法」だ。
3都市法とは、
「①首都、②首都以外の観光地、③それら以外の住宅街のような街を観光する。なお③に泊まることで、宿代も抑えられる」
というものだ。
①の首都は観光では外せない。行くべきだと思う。
今回のオランダでも、アムステルダムは当然行ったし、1日中歩き回った。
ポイントは②、③だ。
②首都以外の観光地について。経験上こういった場所は満足度が高い。首都ほど人が多くなくて静かだし、その国独特の雰囲気というのがより強く残っている。首都だと、特に先進国の首都だとどうしても似てきてしまうのだ。
今回のオランダでいうと、風車の街ザーンセ・スカンスがこれにあたる。アムステルダムから30分ほどと近いが、雰囲気は全く異なる。広々とした農地に風車が広がる光景はアムステルダムにはないのんびりさがあった。
そして、③について。ここに行く目的は大きく2つ。
1つは宿代が安いこと。アムステルダムで止まると1泊5〜6000円するが、今回泊まったプルエルメントは2000円ちょっとだった。
2つ目は住んでる人の様子が分かること。これは観光エリアにはない大事な特徴だ。
「何だ意外と日本と変わらないじゃん」とか「細かいけどこんな違いあるな」とか気付けるのが面白い。スーパーに行くのもおすすめだ。ちなみにヨーロッパのスーパーはマカロンが安い。実はマカロン好きというおしゃれな趣味があるのだ。
なおこの3都市法の優れているところはその網羅性、コスパだけでなく、タイパも高い。
①首都で1日、②首都以外の観光地で1日、③住宅街は泊まることもあるので1日観光というよりは朝と夜に少し動き回るだけでOK。最短で合計2泊3日で行ける。
ただ3都市回ったとしても、結局1日ずつ程度であり、その国を知れたとは到底言えない。旅程度でその国のことを知りきろうとするのがおこがましいのだ。もし私が帰国後にわけ知り顔で「オランダっていうのは〜」とドヤ顔で語り始めたら両頬を順番にグーでぶん殴って欲しい。