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【8/26①】オーナーがかっこいい

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朝ご飯を食べようと共有スペースに入ると、出国前によく聞いていたフォーマットのYouTube音声が聞こえてきた。

「〇〇(英語の音声)、△△(中国語の音声)」

語学学習用のYouTubeだ。ヒアリング能力と記憶力がなく、具体的なワードは分からない。

この時間はまだ照明が付いていないので部屋は薄暗い。よく見ると右側の席にこのホステルのオーナーがいて、このYouTubeを聞いていた。

思い返すと、初日に宿であった時から「コンニチハ。ゲンキデスカ?」と日本語で話しかけてくれた。初日以降も顔を合わすたび、毎回日本語で話しかけてきたので印象に残っていた。

この日もしばらくするとこちらに寄ってきて会話した。「言語が好きなんですか?」と聞いてみると、「I’m studying Chinese this week. One week Chinese, one week Japanese, one week French. 」と答えた。「勉強することは、私の新しい趣味です」とも日本語で言ってくれた。

オーナーは50代くらいの男性である。このオーナーが朝8時から、一人で暗い部屋の中で黙々と語学を勉強する姿は端的に言うと「かっこよく」映った。

「かっこいいな」と思う気持ちを大切にしている。適度に目立ちたがりなので、色んな行動の根本には「かっこよく見られたい」という少年のような気持ちを変わらず持ち続けている。

この「かっこよさ」とは何から来るのだろう。今日は移動日で特にやることもないので少し考えてみた。

ストレートな回答ではないけど、「自分であることの強い覚悟」は重要な要素だと思った。「自分であること」とは、他人に依存しないこと、世間がどう見ようと関係なく自分の好きなものを求め続けること、それに自信を持つことなどを指す。「強い覚悟」とは、それを貫き通すことを指す。

この旅も、「かっこよさ」の試金石と思って実行を決意し、現在頑張っている節がある。

引用が好きなので関連する2つの言葉を紹介したい。

 

一つ目はNHKのWebページ「人×物×録 あの人に会いたい」という名言まとめみたいなところで発見した、ファッションプロデューサー石津謙介さんの言葉。

折りしもマイブームが「ダンディー」だったので、この言葉を発見した時は響いた。

 

もう一つは「ダンディー」をマイブームにさせた作品、『紅の豚』のキャッチコピー。こちらは有名だろう。

この言葉には語りきらないよさ、余白があるのがよい。無粋にもこの余白を埋めようとすれば、それこそ石津さんが言うような「まぁお前らには分からないと思うけど、俺にはこういうことがかっこいいと思ってるんだよ」ということになるだろう。

妄想は広がったが、ホステルのオーナーの一人で勉強する姿には、こんなかっこよさが見えたということが言いたかった。ちなみにオーナーの見た目はポルコというよりらカーチスに似ている。



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