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前回までのあらすじ。
<1stシーズン 「素人俺、プロにボコボコにされる」編>
とりあえず不動産屋に行ってみるぜ!
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不動産屋との話が始まった。
泣きを見るのはここからである。
ちなみにこの時点では謎の自信があった。
自信の根拠は1か月前のインドでの経験である。
インド人の商魂はイかれてる。絆を深めたと思っても、「コイツから財産をこそぎとったるで」という神経が指先まで届いている(※偏見アリ)。
そんなインド人と、こちとら渡り合ってきたのだ。西東京のジャパニーズ営業マンなんて屁でもない。おら。ふっかけてこいよ。流行りの格闘技リアリティーショーの噛ませ役みたいなノリでいた。
話が始まる。
まずは問い合わせた物件の詳細の話だった、気がする。
そして、類似する物件の話もあった、気がする。
が、正直あんまり何を話したのか覚えていない。
ここで重要なのは、「注文住宅は検討されてないんですか?」という問いかけがあったことだ。
この時点では注文住宅なんて全く考えていなかった。
「戸建てに住みたい。最も安く。」という思考だけで動いていた。
「注文住宅にも種類があって、建築条件付き土地だとすこしオトクなんですよ」
注文住宅は高そうだったので選択肢に入れてなかったが、紹介された建築条件付き土地というものは、「注文住宅」と聞いて思い浮かべる金額よりも安く感じた。
その日はそれで終わったが、注文住宅の話が頭に残った。
suumoの検索条件で注文住宅用に、土地単体も検索対象とすることにした。
良さそうな土地が見つかるとまた不動産屋に連絡し、話を聞きに行った。こうやってすこしずつ、不動産に関する情報を増やしていった。
話は家庭内の話に変わる。
『家を買う時は、とにかく「パートナー」及び「第三者のプロ」と話し倒せ』
本シリーズに通底する一番のメッセージだ。伝えたいことの核心はこれに尽きる。
そして、このメッセージを最も伝えたい相手、それが当時の自分だ。
ここを疎かにしていたために、しばらくあとに風呂で体育座りしながらいつまでもひとり泣きする羽目になる。