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前回までのあらすじ。
2ndシーズン「トラウマ俺、しばらく休ませてくれ」
ハウスメーカーの工場見学に行くぜ!
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工場見学、すっげえ面白かった。
いつもPCばかりいじるホワイトワーカーとしては、工場における工夫がとても新鮮で刺激的だった。
面白いと感じたポイントを箇条書きで失礼します。
<入口にお客さんの写真が貼ってある>
「職人は工場で働いているので、直接お客様とやり取りする機会はほぼない。せめて毎日お客様の写真を見ることで、自分はこの人たちのために家を作っているんだ、と思えるようにしている」
とのことだった。こういう人情系の工夫、いいですよね。
<鉄と鉄をくっつけるシーン>
すげえ火花が出てた。きれい。
<鉄に錆止めをするシーン>
「錆止めをする」と聞いて、直感的にヘラに錆止め塗料みたいなのをつけて、ヌリヌリするのかと思っていた。
違った。
鉄を巨大なプールに浸して、電気の力で錆止めを付着させていた。
「なんか高校化学の鉛蓄電池あたりでこんな図を見た気がする・・・!」と義務教育の醍醐味を味わった。ちなみに電気の力でつけることで、均一に付着させられるのがミソだという。なるほどたしかに〜。
<鉄板が水平になっているかチェック>
「水平認定」という認定があるらしい。家傾いてたら困るもんね。
<板をひっくり返す装置>
通常、板に釘をどうやって打つか。当然、職人が打つ。オモテ面はいい。問題はウラ面だ。
職人は上を向く必要がある。するとどうなるか?腰が痛くなるのである。そして精度も落ちるのだ。
これを解決するのが、「板をひっくり返す装置」なのである。
文字だけみると当たり前のように思えるが、これが大事というのが面白い。こういう「実際の具体的な工程」が想像できるようになるのって楽しい。
他にもいろいろな工夫があったがここまで。
全体を通しての感想を3つほど。
まず、働いている方を実際に見る安心感はすごい。
そもそも家がどんな工程を経て作られているか考えたことがなかったが、
「あ、家って人が手を動かして作ってるんだ」という素朴な気づきがあった。
現代なんだから、なんでも機械が作っていると思うのは誤りだ。
人が、ひとつずつ作っている。ちょっと感動したのだった。
この日の日記には「人間讃歌」と書いてある。
もう一つ。
おそらく職人さんたちにとっても、この工場見学は大事なのだろう。自分の仕事をお客さんに見てもらうことは大事だ。パフォーマンスが全く変わるだろう。フィギュアスケーターとしては身にしみて分かる。
最後に。
お昼とおやつに食べたケーキとお弁当が美味しかった。しかも無料だからたまらない。