1月。物語が始まる月。
タロットカードの大アルカナのNo.1「魔術師」は、「意志」がキーワードだ。
「魔術師は意志の力を表します。意志は目標を定め、そこへと向かわせます。それによって、エネルギーのすべてが特定の方向へと導かれますが、このことは大きな力を保持することにもなります。人生で欲しいものをいつも手に入れているように見える人は、ただシンプルに自分が欲しいものを知っていて、そこにエネルギーを向ける人ができる人なのです。」
(レイチェル・ポラック「タロットの書 叡智の78の段階」フォーテュナ、p54、定価3,000円+税)
久しぶりにsuumoを開くと、煌めくものがあった。
「良い感じの土地」がそこにはあった。
値段、サイズ、形、エリア。
かなりどれも我々の条件を満たしている。物語が始まる気配がする。
しかし昨年は手痛い失敗をしているので、自分を全く信用していない。
最強のカードを切ろう。
お母さんである。
「この土地悪くなくない?」
「うん、良いんじゃない。」
お母さんのお墨付きを得た。これはでかい。
そうはいっても母も完全な土地の専門家ではない。
母「親戚の不動産屋さんにも聞いてみたら安心かも」
そうなのだ。実は地元で不動産屋を営んでいる親戚がいる。
特に深い理由なく(というか土地売買を舐めていて「まあいけるっしょ」となっていたため)、前回の件では相談しなかったのだが、今回はちゃんと頼ろうと思った。
早速母から連絡先を聞き、土地に関する質問メールを送付した。
止まっていた時計が動き出した気配がする。