シーズン3こぼれ話を少々。
土地契約が完了した時の話だ。
解散の際、通常なら「本日はありがとうございました」とお互いに言うだろう。
土地契約の場合は一般的にそうなのだろうか、少し違うやりとりだったことが印象に残った。
「本日は、おめでとうございました」
という言葉を売主さんたちからいただいたのだ。
契約手続き自体は法律的で、無機質なところがある。こちらも事務処理モードになって忘れていたが、そうなのだ。土地を買うということは「めでたい」ことなのだ。
この言葉には素敵な要素がある。
将来への思いを感じるのだ。
どういうことか。
土地を買うこと自体は、別に楽しくはない。
土地は空間にすぎず、それのみでは遊べない。雨風は防げない。そこで生活ができるわけではない。
なので「おめでという」という言葉でイメージされているのはその先なのだ。
ここからこの土地に家が立ち、その家で家族が楽しく、仲良く生活をしていく。「そんな素敵な家が建つことを、願っております」と売主さんが伝えてくれているように感じた。
ポジティブすぎる解釈かもしれないが、そう感じるだけの余韻が、あの言葉にはあった。