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前回までのあらすじ。
<1stシーズン 「素人俺、プロにボコボコにされる」編>
契約日を延期した。
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契約を回避した日の夜、各種資料をレビューした両親から非常に論理的な文章が送られてきた。
・買おうとしている土地の単価はうんちゃら円である
・路線価はほにゃ円である
・〜を考慮しても、この土地は割高である
・建築条件付きといえど建築部分が極端に安く、安普請でチープな家が建つと思われる
・以上踏まえて、本当に買いますか?
はい、買いません。
妻にもそれを見せ、買わないということに決めた。
夫婦の意思決定において、第三者の意見は非常に重要である。
だいたいにおいて、意見が違う時はほぼ感情的なものなので、論理的には折り合いがつかない。あとは雰囲気的な説得力の問題だ。この点において第三者の意見は構造的には中立な立場から意見をくれるので、当事者としても相手の意見をそのまま飲むよりも受け入れやすい。
意見が割れた際はすぐに二人だけで決めようとせず、「〜の意見聞いてみようか」とするのがおすすめ。
さて、買わないと決めた。
あとはこのことを不動産屋に伝える。
相手にとって悲報以外の何物でもない。対面はもちろん、電話ですら伝えるのがいやだったので、メールでお断りのメールを入れた。精神が雑魚い。
不動産屋のリアクションが気になったが、やはり営業さんというのはすごい。
「人生の一大決心なので、全く問題ないです!」のような大人な対応。俺だったら既読無視しちゃうね。
すかさず電話も来た。
一瞬出ようか迷ったものの、さすがにそれは不誠実すぎるなと思って電話に出た。
「あ、よかったです。こういう時連絡取れなくなるお客様が多いんですよ。今回のことは気にせず、また探していきましょう!」
ま、まぶしい。。営業さん、お前は光だ。
「はい!またよろしくおねがいします!」
返事だけは営業さんに負けずいい声を出した。
しかし、この1ヶ月半でかなり精神的に疲弊してたので、「しばらく土地は考えたくねえ」というトラウマになり、その後来たメールや電話は無視して、どろんとなった。すまん、営業さん。
こうして、これ以上無い失敗っぷりで第1シーズンは幕を閉じる。