地盤改良、という工事がある。
地盤が強い場合は不要だが、地盤が弱い時に家の土台の下に長い杭を地面に指すことで、家の安定性を強化するというものだ。
この工事はだいたい100万円かかる。
全くバカにならない値段だ。端的に言って高い。
この地盤改良工事、要否が運で決まる。しかも、購入後に調査が許されるので事前には分からない。これが厳しい。
結果を先にいうと、地盤改良工事が必要な土地だった。ジーザス。
たしかに、当初ハウスメーカーが出してきた予算にはこの工事費用が含まれていた。基本、保守的に作られるのである。
ただ途中の簡易検査の結果が悪くなく、「不要かも」という話が出ていた。
予算上はまだ減っていないものの、心の中で勝手に「よっしゃー100万円減額ぅ!日頃の行いがでたな」と思っていたところの「やっぱり必要」なので、ダメージがでかい。人間、期待なんてするもんじゃない。
(この100万円にどうにかこうにか意味を持たせるために、これを書いている。そのテーマで文章を書くと、意味づけが増えてちょっと楽しいので、実質5%オフくらいになる。つまりこの文章には5万円分、私を慰めていることになる。んなわけあるか。)
この地盤改良工事、構造的に、必要性を納得するのが難しい。
少なくともけちくさい自分にとっては。
「構造的に」というのはどういうことかというと、地盤調査の結果に依存して、ハウスメーカーの判断で要否が100%決定されるからだ。
もちろん、地盤調査の結果と、地盤改良工事の必要性の説明をとても丁寧に受ける。が、正直内容は難しすぎて理解不能だ。「地盤改良が必要と、先方が主張している」ことだけ理解できるが、論拠の理解は専門家じゃないと無理な世界だった。「金が欲しくて、本当は不要なのに工事必要とか言ってんじゃないの〜??」と、疑おうと思えば疑えてしまう。
仮に地盤改良工事の必要性を理解したとしよう。問題はまだある。
料金だ。料金の妥当性は本当にわからない。
工事方法も複数あるらしく、どのグレードの工事が必要なのか、素人には当然わからない。
この構造はアレに似ている。歯医者だ。
歯医者の診断で11本虫歯があって、すべて治療が必要だと言われたときのショックに似ていた。あれ以来ちゃんと歯を磨いていたのに、こんな形でまた同じショックを味わうなんて聞いてない。
あの時は保険適用外治療を進められ、法外な値段が掛かりそうだったので、自分でセカンドオピニオンをとりに他の歯医者に行った。
今回もそうしたいものの、地盤改良工事の会社なんて歯医者のようにその辺にあるものじゃない。施主として何ができ、どう判断すればよいのか。
結論、できることは、ハウスメーカーさんの誠実性を信じるしかない。
一応ハウスメーカーさんも複数の工事会社に見積もりを取ってくれるという。
最初に少し高い初期見積もりを提示して、次回もう少し下がったものを出すことで心理的負担感をなくす、みたいな営業術の一貫であってくれ…という気持ちがある。
頼むから奇跡が起きて30%くらい減ってくれ。
(追記)
5%減った。だいたいこの日記と同額。ジーザス、コンテニュード。