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【7/9】出発当日の憂鬱というあるある

旅行
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爆音でポケモンの戦闘音が鳴り響く。

ここは成田空港第三ターミナル、153ゲート待機エリア。向かいにはポケモントレーナーが集中した表情でSwitchを握っている。

普通に不安でいっぱいだ。朝起きた時から軽いホームシック気味だった。これから2ヶ月も家に帰れないという事実が眼前に迫って非常に困惑している。

1年前から計画していた大旅行だ。2ヶ月間ひとりで海外旅行に行って、色んなものを見る。妻に頭を下げ続け、もはや旅行期間を創出するのが一番の目的とも言える転職も滞りなく完了し、ついにこの日出発となった。

計画している時は夢と希望に溢れていた。

「様々な文化に触れ、人としての豊かさを増す」

「色んな国で友達を作る」

「グローバルな社会問題への感度を高める」

高尚な目的を次々と打ち立て、すでにいっぱしのグローバルなエリート気分である。

それが今やどうか。

「無事帰国したい」

これしか無い。唯一にして最大の目的はこれである。とにかく安全に帰りたい。いや、帰る。

願掛けとして、出発二日前に自主開催した壮行会にて行った「安全宣言」をここに転記する。

安全宣言「私は、まず第一に安全に帰国することを唯一最大の目標として、2ヶ月間の旅行に行ってまいります。旅先では予想していたことだけでなく、予想し得なかったことも多々起こると思われますが、その度にどうすれば無事でいられるかを最優先に考え、”命を大事に”考え、決して無理や無茶はしないことを、ここに固く誓います」

早く空港着きすぎて暇である。



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Marvelous Cross
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