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【7/23②】THEインドな体験。恩人との再会。からの「モウインド来ナイホウガイイヨ!」の叱責

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朝ガンジスのために早起きをしたので、朝食後に90分寝た。

そして昨日予約したヨガ教室に向かった。

バラナシはなぜか4泊5日も取ってしまったので、やれることは全てやろうと思っていた。そこでヨガである。インドと言えばヨガ。そしてこちらは中高体操部、大学スケート部の経験値をもっており、確実にヨガは適性があると思っていたので申し込んだ。

 

図らずもヨガポケモンのチャーレムカラーの服で臨む初ヨガ。

ヨガは思っていたよりハードだった。なにがハードかというと、一つの動きのセットが多いのだ。

「はいじゃあこの動き、呼吸10回分、左右両方で1セット。それを10セットね。」

こうなると普通に一つの動きで5分以上、ものによっては10分くらい使う。ゆっくりな動きなのでじんわり汗をかき、じんわり疲れてくる。

2時間弱レッスンをしてもらった。疲れたのだが、終わった後は爽快でさすがヨガinインディアと思った。

爽快な理由を考えてみる。

まず一つにゆっくりな呼吸があると思った。呼吸の大事さは大学時代授業でなぜか習っていた座禅で実感していた。普段は思ったより急いで呼吸している。ヨガや座禅は強制的にその呼吸のテンポを遅くするので、リラックス効果みたいなものがあると思っている。

もう一つはじっくり考えられる時間を久々に作れたことにあると思う。座禅の教えでは、基本座禅中に数えること以外のことは考えては行けないが、あくまで初心者なので座禅、そしてヨガの間もいろいろな言葉が頭を渦巻いた。しかし、これがよかった。インドに入ってからは特に、「出来事」が多過ぎてのんびり考える時間にかけていた。

それが今この時間は、ゆっくり体を動かすこと以外にやることはない。言ってしまえば暇である。今日はあれをやってこれをやって、あ明日はあれをやろう、次の国ではこれをしようと色々アイデアがでてきて良かった。体を動かしながら考えるというのは大事だ。

あと旅中はシンプルに運動不足だったので、久々の運動が気持ちよかった。しかも天蓋付きの屋上でやったので、屋外運動だ。今日はは曇りで気温もそれほど高くなく、風もあったのでヨガ日和だと思った。

満足度が高かったので、明日もう一つ上のクラスを申し込んだ。楽しみだ。

 

ヨガ後はついでに同じ場所でアーユルヴェーダをやってくれるというのでお願いした。アーユルヴェーダとは額に油を垂らすマッサージのようなものらしい。ヨガ同様、こちらもインド体験の定番ということで、お願いしてみた。

こちらはまあ「額に油を垂らされているな」という感想以外は特にない。髪の毛がべたべたになっていやだったので、すぐシャワーを浴びた。2,400ルピーの価値はない。まあインドだし、ちょっとは無駄遣いして経験するのもいいよねと別にそんな気にしてもいない。インドマインドが育っている。

 

この後、少しまたガンジス川沿いを散歩していると、向こうから歩いてくるインド人が何となくずっとこちらを見てくる気配を感じた。

見ると、何となく見覚えのあるような気がする。二人の距離が縮まっていき、1mくらいの距離になって気づく。

「キールタン…??」

「イェース!」

なんと、ニューデリーに1泊した宿で同室だったキールタンとバラナシで再会したのだ。インドは広いのにこんなことってあるのかと本当に驚いた。インドにはやはり人を結びつける何かがあるとしか思えない。

キールタンにはインド初日に散々お世話になった。ニューデリーが怖過ぎて何回も泣きついた。そしてニューデリーを脱出し、ジャイプールとアグラという観光地をちゃんと見て、バラナシまで無事辿りつけたのはキールタンの助言あってこそだった。

お互いに再会を喜びあった。キールタンは明日帰っちゃうという。常に優しいキールタンはこの時も、「ちゃんと水飲んでる?バラナシは暑いから」「アクエリアス的な粉を買うといいよ」と貧弱な日本人旅人を気遣ってくれた。二人でガンジスを背景に写真を撮った。See youと別れたが、こんな縁である、またどこかできっと会えるだろう。

 

そんな超絶クラスなエモ気分でうきうきしていたところ、理不尽に怒られてむしゃくしゃするイベントが発生する。これがインド。

けっこう歩いたので、一休みのためラッシー屋さんでミックスフルーツラッシーを飲んでいた。昨日も来たラッシー屋さん。ここのラッシーはヨーグルトみたいにどろどろひて美味しいのだ。しかも200円くらい。

「あっくんとガンジス川ボート乗ったし、キールタンにも再会したし、ラッシーは美味しいし、バラナシは最高だぜ」

と気分よくラッシーを食べていると、あるインド人がとなりに座ってきた。

この男、名前は知らないが昨日街で会って、10分ほど雑談した男だった。日本語が達者でフランクなのが特徴だ。

「アーユルヴェーダ行った?」

と聞かれ、行ったと答えた。

「昨日俺が教えた場所?」

そう、実は昨日アーユルヴェーダのおすすめのお店をそいつから聞いていた。で、実際に連れてかれて値段表まで見せられていた。が、値段が思ったより高かったので「明日とかいくかも」とてきとうにごまかしていたのだ。結局そこには行かず、ずっと安かった今日の場所に行ったというわけだ。

そのことを伝えると、なぜかそいつがブチ切れてきた。

「その店は偽物だ。俺が紹介した店が本物だからお前はそっちに行くべきだった」

そんなこと言っても高かったし、騙されたとしてもそれも含めて旅の思い出になりうると思っていると半笑いで伝えると、さらにそいつはヒートアップし、

「笑ってんじゃねえよ。お前みたいな日本人がいるから質の良いサービスが育たないんだ。もうインドに来ない方がいいよ!」

とブチギレ散らかしてどこかに行ってしまった。

おめぇが言ってるのも結局サンプル数1だから説得力ねえんだよ。そもそも本物かどうかの判断は難しいし、少なくともこっちはGoogleとかのレビューを確認してんだからまだ正当性あるだろ。てか質の良いサービスの育成の責任をただの旅人一人に押し付けんじゃねえ。街全体とか国とかが本気になって取り組むべき課題で、そんな対症療法的な単純な解決策に頼ろうとしてるからいつまでもうまくいかねえんだよ。

とは思ったりしていない。「まあこんな経験もできるのがインドだよね」という寛大な心を持っているのだから。



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