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【7/31①】天才、いとこ弟

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今日もミュンヘン市内をいとこ兄(3つ下)、いとこ弟(13個下)と歩いた。昨日たくさん歩いたので、今日はドイツ博物館というところで4時間過ごすだけの贅沢な時間の使い方をした。

 

ドイツ博物館がどのようなものかは、日本でいう上野の国立博物館をイメージしてもらえると良い。科学系の展示だ。

こういう博物館の見どころは、まず分類にあると思う。ドイツ博物館の展示の分類もまた面白く、「宇宙」や「化学」といった比較的一般的なものがある一方で、「橋」や「暗号」、「原子力」といった具体的なエリアもあった。

 

ドイツ語は当然読めず、英語も良くて50%程度しか読めないので、説明は基本読まない、気になったものだけ頑張って読んでみる、というスタイルでいったが、それでも全部見るのには相当時間がかかった。

 

ドイツ博物館それ自体も当然楽しかったのだが、最初にちらっと書いた弟の方のいとこ、この子がほんとに面白い。

年齢は高校生くらいで、生まれも育ちもドイツ。普通に現地の学校に通っているのだか、とにかく日本語、日本の文化に精通し過ぎている。

ドイツ博物館すごいね、という話を振ると「ドイツの科学力は世界一ィィ!」と、ジョジョの奇妙な冒険のシュトロハイム鉄板ネタで応じて来る。

ミニゴルフで遊んでいる時に「風が吹いている。でもそんなの関係ねえ」と独り言を言う。

地元の会社の説明をしてくれた時に「去年あの会社が変な事業買って赤字出すっていうポカやらかして…」と、「ポカをやらかす」という絶妙な語彙を使っていて、「そんな日本語どこで覚えて来るの?」と叔母さんにすら驚かれていた。

 

会社の話をするあたりから分かるかもしれないが、いとこ弟は年齢以上にとても考えが成熟している。簡単に言うとめちゃめちゃ頭が良い。

ドイツのバスは乗車時のSuicaタッチのようなものもその後のチェックもないのでズルすりゃ乗り放題だね、という話をすると

「そうそう。ばれても60ユーロの罰金だから、全部無賃乗車しても月一でバレてもまあ元が取れる。まあ僕は“誠実”(笑)なんでやらないけどね。その無賃乗車で心に負う後ろめたさみたいなものが、ずっとマイナスだと思うけどね」とニヤリと笑う。

加えて「あとそもそも税金で動いてるわけだし、結果僕らがそもそもそれなりに負担してる」と、数学、道徳、経済、社会などを織り交ぜた意見をノータイムで放ってくる。

 

頭だけじゃない。初日に夕方くらいの近所をこのいとこ弟と散歩していたのだが、その時も「この時間の散歩はいいんだよね。空が綺麗だし、静かだけど、たまに走る車の音がいい感じに聞こえる」と情緒の豊かされも見せる。

 

もはや年上と話している気分である。年齢はこちらがダブルスコアなので立つ瀬がない。

頭が良いのに、ギャグも言え、変に驕らず、むしろその頭の良さを自分でちょっとふざけてネタにするくるいの優れたバランス感覚、一体どこで身につけたのだろうか。

かつて「日本語の勉強」と称して、ドイツに私の漫画の一部がこのいとこ弟に送られることあった。その中にボボボーボ・ボーボボが含まれていたことを思い出し、「ボーボボからよくもまあここまで真っ当に育ってくれたものだ。いやボーボボならあるいは奇跡の化学反応をこの子に起こさせてくれたのかもしれない。」なんて考えていた。

頭では敵わなかったので、代わりにミニゴルフで勝って「よっしゃあ!!」と大喜びしてやった。その後、ボドゲでボコボコにされた。



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