こんにちは。ヤングチャンピオン・カエルです。
前回の続きで今回は、
バックインコンパルのやり方
を詳しく見ていきましょう。
個人的には初級課題の中で一番難しいと思うのはこのバックインです。
ポイントを押さえて丁寧に練習しましょう。
参考動画
僕が実施した参考の動画です。イメージがついていない方はまずご覧いただければと思います。
バックインコンパルのやり方
次の5段階に分けて解説していこうと思います。
①0~30度:蹴りだし
②30~90度:前半
③90~110度:中盤
④110~179度:後半
⑤179~180度:次円の準備
①0~30度:蹴りだし
バックアウト同様、バックインも一番難しいのは最初の蹴りだしです。
ここは詳しく見ていきましょう。
バックインの蹴りだし
右の半円を描く想定(=右バックインスタート想定)で行きます。
【①後ろ向きに立つ】
バックアウトと違い、バックインは後ろを向いた状態からスタートします。
【②左足で片足立ちにると同時に左足内股(=足を90度横にする)&上体は左に捻る】
ここまではバックアウト同様、足と上半身どっちも捻っておくことで蹴りだし用の「ため」を作ります。
蹴りだしの動きは片足ひょうたんの動きに近いので、片足ひょうたんができるように左足の位置を作ります。
上げた右足は左足に寄せておくと内股を作るような位置に置いておくと次の蹴りだしがやりやすいです。
また、この時上体は軽く左方向に捻っておきます。
これはその後右方向にでるために振りかぶっているような状態を作るためです。
左腕を少し後ろ、右腕を少し右方向にもっていって左に捻りましょう。
【③蹴りだし】
左足を使って片足ひょうたんのように蹴りだし、右足と左足をそろえに行きます。
この時、左足がほんの少し右足より前に出ているとバランスがとりやすいです。
また、上げていた右足を氷につける時は、垂直に出るために90度でおくことを忘れないようにしましょう。
上体は②で右に捻っていたものを右に捻り返します。
②の時と逆に右腕を少し後ろ、左手を前にして右に捻ります。
これは体を回さないようにするためです。ここでカチッと右方向にとめられていない、とどんどん左方向に体が回ってしまいます。
体重は①では左:右=10:0だったのに対し、②では左:右=2:8くらいにします。
体重をしっかり右から左に移行して推進力を得ましょう。左足はバランスをとるために補助しているくらいの役割です。
ちなみに蹴りだしの際の軌跡は直線ではなくできるだけ楕円を描くようにすると強く押しやすいです。
ここは上手な人とそうでない人で全然違うのでしっかり練習して押せるようになりましょう。
【④両足状態で安定したら片足になる】
蹴りだし直後は上の画像であるように両足で滑っていますが、コンパルは片足で滑るものなのでできるだけ早めに補助として使っていた左足を上げる必要があります。
蹴りだして両足で滑っているうちに安定させて、右バックインで安定したらゆっくりと左足をあげて片足になりましょう。この時安定のために上げた左足は右足にくっつけておきましょう。できるだけ一本の棒になってバランスを取りやすくするためです。
「ゆっくり上げる」というのもポイントです。せっかく両足で安定させていても、足を上げるときに急いでバランスを崩してしまったら意味ありません。滑っている右足に影響させることなく、独立して左足を上げましょう。
両足で滑っているのは本来のテスト要件を満たしていないのであまり長く両足で滑っているのはよくないです。ただ個人的なイメージとして最初の30度くらいまでは両足ですべってもジャッジに文句は言われないと思っています。
最初の30度でしっかりバランスをとりきりましょう。
蹴りだしについては以上です。
②30~90度:前半
蹴りだし~90度までは基本的に①蹴りだしラストの姿勢をキープします。
・左足は右足につけたまま
・上体は右に捻ったまま
腕の位置としてはだいたい右手後ろ、左手前の位置です。
顔は左を向いて、描き切る半円の到着点を見ます。
ここから最後まででもっとも苦労するのは腰が回ってしまうのを防ぐことです。右バックインだと、どんどん腰が左に回っていきます。この回転をいかに抑えるかが課題になります。
なのでこの最初の段階でしっかり体を右に捻って体を止めましょう。
③90~110度:中盤
ここでは右に捻っていた上体を「きょうつけ」をしたニュートラルな状態を一瞬作ります。
開いていた両腕をゆっくりを体の側面にくっつけ「きょうつけ」の姿勢を作ります。
ただ顔の向きについてはバックインとは違い、②まで同様左方向を見続けて大丈夫です。
この段階の意味は次の④の動作に関連しています。
④110~179度:後半
ここでは体の向きを左に捻り返します。
②までで右に捻っていた体を、左手後ろ右手前の状態にして左に捻ります。
バックアウトと異なり、顔の向きは変えません。引き続き左方向を見続けましょう。
ここで体が回ってきてしまうと、下のような軌跡になり半円を描ききれないので、腰を止めることが最重要ポイントになります。
腰を止めるコツは以下のようなものがあります。
【①中盤でしっかり「きょうつけ」の姿勢を作る】
1個前の段階で「きょうつけ」の姿勢を挟んだ意味は、腰を止めるためです。
「きょうつけ」を挟まない場合、右に捻っていたからだを一気に左に捻ることになるので強い回転力が生まれてしまいます。
なので「きょうつけ」を挟むことで一旦回転の流れを切り、回転力を弱めようという魂胆です。
【②左の脇腹に力を入れる】
腰を止めるということは半分は筋肉・気合で解決できます。
左脇腹がゆるゆるだと止めるのは大変です。
楽にできるものではないと理解して、おなかに力を入れましょう。
【③半円を描こうとしすぎない】
聞くだけだとよくないことのように思えますが、僕はこれを少し意識していました。
半円を描く、つまり垂直で戻ろうとするとどうしても深く入り込まないととかんがえてしまい体が回りやすくなります。
なので僕はこの段階では下の画像のように少し浅めに書いてもいいやくらいの気持ちでいました。こうすると腰を止めるのがちょっと楽になります。
進行方向で言えば横に行くのではなく、まっすぐ進むイメージ。
少し浅くなっても、最後が90度になってればそれっぽくなります。
⑤179~180度:次円の準備
④までで最初の半円は完了ですが、次の半円につなげるためにはまた①と同じ動作を逆の足で行う必要があります。
なので今度は右足で、①同様片足ひょうたんの動きをするために右足を画像のように動かします。
【①】 【②】
また上体も、①の時とは逆方向に、つまり右手後ろ左手前にして右側に捻ります。
①でいう準備を、今回は片足だけで行わなければならないのが①より難しいポイントです。
ここまで出来たら後は繰り返すだけです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
バックアウトコンパル同様、バックインコンパルも
最初の蹴りだし
体を止めること
が特に難しいです。
この二つを意識して練習しましょう。
あと体を止めるために脇腹の筋トレもしましょう。
【スケート1年目】初級コンパルでの具体的な体の使い方
【バッジ】バッジテスト初級受験したい!初級ってどうやったら受かるの??意識すべきポイント
【スケート1年目】初級バッジテスト バックアウトコンパルのやり方・コツ