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【ジャンプ】どうやったら右軸を作れるのか【永遠の謎】

ジャンプ・スピン
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こんにちは。ヤングチャンピオン・カエルです。

大学生以降にスケートを始めた人がシングルアクセルやダブルサルコウを練習し始めて最も悩むのは
「右軸にならない!」
というところだと思います。

右軸にならないから回転がなかなか増えないし、増えたとしても両足着氷になってしまう・・・
右軸を作れないことは多くの人にとっての悩みの種だと思います。

ただ一度習得すると色々なジャンプに応用が効き、また美しく安定したジャンプを跳ぶことができます。

今回は「右軸」を大テーマとして、
・右軸で回るとは
・右軸の注意点
・右軸を作る練習法
などを紹介していきます。

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右軸になるとは

右軸になるとは下図のように、右半身を回転の軸として左半身がその周りを回ることを言います。

大きな特徴としては軸である右脚に左脚が巻き付いているような姿勢になることです。

この姿勢の利点は、
・回転軸が細くなることで回転が速くなる
・着氷が自然に片足になりやすい
という点が挙げられます。

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右軸の注意点

次に、右軸を作る際の注意点を見ていきましょう。

①足の形
②足は自分でつけにいく
③足をつけること≠右軸
④回転は後ろ回り

①足の形

脚の形を詳しく見ていきましょう。ポイントは2点です。

<①左足は右「足」の横につける(理想)>
足を絡ませるときは、上(ふとももとふともも)ではなく下の方(足と足)を付けたほうが軸が細くなるので理想的です。
理想は左の写真位の位置で絡ませたいですが、最初は下の方に着けようと思っても右のように上に行きがちです。

難しいですが、下の方を狙いましょう。

<②右脚は伸ばす>
右半身が回転軸となるので、右脚は伸ばします。ここは右軸を作る上でかなりの重要ポイントです。

注意点として、サルコウやアクセルの場合は、飛び出した時点では右足は曲がっています。
つまりサルコウやアクセルでは「曲げた右脚を伸ばす」という動作が必要になりるので、少し難しいです。

この動きをイメージしやすい表現として印象に残っているのは
「階段を上る動きと同じ」
という言葉です。

ここでいう階段を上る動きとは、
階段に足をかける(=右脚を曲げる)→上る(右脚を伸ばす)
という2段階からなる動きです。絵で表すとこんな感じ。

ジャンプの場合も同様に2段階の動き(足をかける→上る)というイメージをもつと少しやりやすいかなと思います。シングルアクセルはまさにこの動きです。

実際に階段でイメトレするときは、上るときに足をすらして半回転するとスクラッチのイメージがしやすいです。

②足は自分でつけにいく

スクラッチ姿勢のあの足は、右軸になれば自然と足が絡みつく!というものではありません。
左足は自らの意志で右足につけに行きます。

そこにあるのは脚の筋肉です。
右足が振りあがったら、内ももの筋肉を使って左足を右足につけに行きましょう。

③足を絡ませること≠右軸

上で足は自分でつけにいくと言いましたがここで注意があります。
足を絡ませたからといって必ずしもそれが右軸になれているとは限りません。

右軸姿勢で目立つ「足の絡まり」に注目しすぎて、「とにかく足を絡ませよう」と考えるのはよくありません。

このように考えると、飛び上がる前にすぐ足を絡ませようとするので、
上体が上に浮く前に回転が始まってしまう→軸がななめ
になりやすいです。絵だとこのような角度。

足は絡まっているのに上手く飛べない人はこの状態になっているかもしれません。

この点、上で紹介した「階段を上る」イメージは優れています。
階段を上るイメージがあると、
「右脚を伸ばす」と同時に「上に上がる」
右脚を伸ばすことと左足を絡ませることがつながっていれば、
「スクラッチ姿勢をとること」と「上に上がること」を同時に意識できるのです。

ただ足を絡ませようとするのではなく、
階段を上るように、上に上がったうえで足を絡ませに行くようにしましょう。

④回転は後ろ回り

ジャンプは右軸の状態で左方向に回ります。
つまり回転は後ろ方向です。
イメージで言うと、下の絵のように左肩を後ろから引っ張られている感じです。

後ろから引っ張られているイメージだと、自然と上体が起きて、きれいな直立に姿勢を作りやすいです。

逆に軸が真ん中にあったりすると、前回りになります。


前回りだと軸として止まっているべき右肩が回ってきてしまい、背中も丸まりやすくなります。
背中が丸まると当然回転がしづらいです。

直立姿勢を作りやすくするための方法として、「後ろ回り」を意識するのはおすすめです。

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右軸練習法

それでは、右軸を作るにはどんな練習をすればいいのでしょうか。

身も蓋もないことを言ってしまえば、上記の注意点を意識して実際にダブルサルコウやシングルアクセルを跳んでみるしかないのですが、個人的には
シングルを右軸で跳べないのにダブルだけ右軸を作ることはできない
と思っています。

なので右軸を作る練習としては、右軸のシングルジャンプを跳ぶ練習をしましょう。

特にシングルループがおすすめです。
ループは跳ぶ前からすでに右軸なので、跳んだ時にその位置をキープするだけで右軸で跳べるからです。

シングルループで
①跳ぶ前の滑っているときに右軸を感じる
②右軸を感じたまま跳び出しでしっかり上に上がる&足を絡ませる
③着氷直前まで足を絡ませ、着氷時に右膝をまげることで左脚を押し出してチェック
を意識しましょう。

・上に上がること
・足を絡ませること

この二つをシングルジャンプでできるようにすると、少しずつ右軸が分かってくるはずです。
これがしっかり身についたらあとはダブルサルコウやシングルアクセルで実践あるのみです。

 

ちなみに意識すべきところの3つ目について。例としては下の羽生選手のようなチェック。

元動画:羽生結弦 2012世界選手権 FS(B.ユーロ日本語字幕)

僕はこのチェックの方法がすごい好きです。なんか優雅な感じしません?

「着氷時の右の膝曲げによって、絡んでいた左足を押し出す」というこの動きは
軸が中心で足が絡まっていないジャンプをしているうちはできません。

是非シングルジャンプで右軸を目指すときは、このチェックまで意識してみてください。

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まとめ

いかがだったでしょうか。

右軸を身に着けるのには非常に時間がかかりますが、右軸で跳べるようになると見た目がきれい、安定するなどとても大きなリターンがあります。
まずはシングルで確実に右軸を作るというところから始めてみましょう。



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