こんにちは。ヤングチャンピオン・カエルです。
最近唐突に
「そうだ、オリンピック見よう」
という思いに駆られ、体幹しながら1日10分ずつくらいオリンピックを見進めています。
壁の色が綺麗というテキトーな理由でバンクーバーオリンピックから見ています。
基本的にやる専の僕はあまり選手を知らなかったので、じっくり試合を見るととても面白かったしためにもなりました。
バンクーバーオリンピックといえば、男子は高橋大輔選手が日本人初の男子シングルでのメダル、女子は浅田真央選手とキム・ヨナ選手と金メダル争いなど、オリンピックらしい熱い試合になった回です。
中2の地理の時間中、皆で浅田真央選手の演技をワンセグ()で見たのを今でも覚えています。先生もその時は許してくれました。ただし見終わった後没収。
そんな熱戦の中で、一つ違う次元で異彩を放っていたのがアドリアン・シュルタイス選手のフリー。
僕は全く知らない選手でした。ちなみに上の動画は僕が見た時は再生数76回だったので、知名度はそれほど高くないのかなと思います。
まず演技前コーチを話している姿だけで「この人は、何かやばい」という予感を感じました。
(後でtwitterで検索したら「邪悪なキューピー」「精神病棟から抜け出した患者」とか言われてて笑った)
やばいのではという予感が確信に変わるのは、開始1秒後。
開始直後「こだま」化するアドリアン・シュルタイス。この時点で鑑賞者は彼の虜に。
その後も随所で首をアイソレーション。
首に限らず基本的に振付は超独特です。
腕をくねくねしてみたり・・・
突然駄々をこねてみたり・・・
え、振付の意味?
アートに意味を求めてはいけません。
振付もさることながら、編曲も超独特です。
聴いてもらえれば分かるのですが、ステップ終わり(2:20~)からなぜか「パックマン」のゲーム開始時のが流れます。
曲名を知らなかった僕は「へーこれパックマンの曲使ってんのか~」と思っていたので、後で調べてロミジュリと分かった時は「いやどこがだよ!!!」状態でした。
ディカプリオがパックマンでもやってたのでしょうか。映画を見てないので謎です。
あと演技終盤はロミオらしき人物が叫ぶのに合わせてアドリアン・シュルタイスも叫びます。ジュンファン選手の前に先駆者がいたんですね。
ちなみにジュンファン選手は
「ジュリエーーーット!!!」と叫びますが
アドリアン・シュルタイスは
「うわあああああああああああ!!!!!!!!」
です。
しかも残り1分で3回叫びます。
最後の1回とか観客の歓声と混ざってえらいことに。
そしてこの演技の面白い素晴らしいポイントはこれに留まりません。
アドリアン・シュルタイスのこのバンクーバー五輪のフリーはなんとほぼノーミスです。
観客の盛り上がり具合もすごかったです。
しかも冒頭に超クリーンな4回転トーループ降りてます。
というかジャンプが(少し独特だけど)めちゃめちゃ綺麗です。軸が必ず地面に対して垂直で安心してみていられます。すごい好きなジャンプです。
ショートで出遅れて22位だったものの、フリーで挽回し総合15位。
後で調べてみると北欧人として初めて4回転を降りた選手のようです。凄い人だった・・・
個性的であるだけでなく、実力も伴うとこんなにも心に残る演技になることを教えてくれたアドリアン・シュルタイス。
ありがとう。アドリアン・シュルタイス。