旅行がとても好きで、今から佐賀県に行く。
大学時代はスケートに明け暮れたこともありあまり旅行はしなかったのだが、社会人になって時間ができたので頻繁に行くようになった。
この前数えてみると、47都道府県中45都道府県を観光していることに気づいた。
残り2つのうちのひとつが、これから行く佐賀である。
佐賀についてほとんど何も知らない。佐賀県の方には甚だ失礼ではあるが、おそらく2つのうちに残って然るべき県といって差し支えないと思う。男友達と二人で、呼子のイカと、有田焼を愛でるなどする予定で、とても楽しみだ。
最後に残った県はどこだろう、と思われたかもしれない。頭に浮かんだものをあててみせよう。
宮崎県ではないだろうか?
そう。正解である。
宮崎県は難しい。
何回調べてみてもいまいち食指が動かない。妙に縦長である上に、観光地も高千穂峡を除いて個人的に惹かれるところが少ない。マンゴーや宮﨑牛が有名であるが、一人旅行が多い私の気づきとして「一人で美味しいものを食べるとちょっと哀しくなる」という経験則があるので、行くとしても「誰かと」、である。あと関東在住なのでシンプルに遠い。
「遠い」の話でいうと、「関西の人でいう宮崎県が、関東の人でいう青森県ではないか」と考えたことがある。
青森県も積極的に行こうとはなりにくい県な気がする。この点、中3の修学旅行で青森県の三内丸山遺跡に連れて行ってくれた母校の功績は極めて大きい。当時は面白味もありがたみも一切感じなかったが、今になって「もはや青森県に義務的には行かなくてよいのだ」思える点において、感謝の気持ちが湧いてくる。大間でマグロを食べてみたい。
そろそろ羽田空港駅だ。「佐賀は入れるけど出られない」とも聞く。無事佐賀から帰還して、宮﨑まで辿り着ける日を夢見ている。