こんにちは。ヤングチャンピオン・カエルです。
最近「選手の練習動画」を見ることにはまっています。
プログラム中の「見せてやるぞ!!」という動きもいいですが、練習中の力の抜いた動きを見るのも結構楽しいです。
選手の練習動画を見て、
「なんでただ滑っているだけであんなにかっこよく見えるの???」
と思ったことありませんか?僕はしょっちゅう思います。
そもそもこの記事を書こうと思ったきっかけは小塚崇彦さんのこの練習動画です。
なんてことはないストロークですが、so cool。
今回はこの動画を参考に、上手そうにストロークをするコツを紹介します。
ストロークで上手そうに滑るポイント
ポイントは主に2つです。
①けだるげな上体
②チェンジエッジで進む
①けだるげな上体
上体の力が抜けていると、余裕が出て上手そうに見えます。
歩く時同様、滑ってる足と逆方向の腕を少し前に出しながら気楽に滑りましょう。
気楽に滑っているのに、スピードが出ているのが、良いですよね。
「あー軽く滑ってるのにスピード出ちゃうわー」
的な。
「勉強してないけど点数めっちゃよかったわー」は許されたせんが、ストロークでは許されます。
②チェンジエッジで進む
まじめにエッジの話です。
動画をよく見ると、アウト→インエッジにチェンジエッジしているのが分かると思います。
こっちの動画だとさらに分かりやすいと思います。
元動画:Men’s Figure Skating – Short Program Full Event – Vancouver 2010 Winter Olympics
小塚さんの動きには緩急があります。この緩急の発生ポイントがチェンジエッジです。
足を置いた瞬間はそれほどスピードはないですが、チェンジエッジの瞬間にキュッと加速し、次の足の蹴りだし行くタイミングで少しグググッとゆっくりになる、という感じ。この緩急のつけ方がおしゃれでかっこいい。
どうやって滑っているのか具体的に見てみましょう。
【①膝をまげつつ、若干のアウトエッジ気味で足を置く】
出る時は膝はしっかり曲げましょう。
↓
【②膝を伸ばして体重が軽くなった瞬間にチェンジエッジ】
動画を見ただけの想像ですが、緩急のポイントはここにあると思います。
動画をよく見ると、①で曲げていた膝を一瞬伸ばしているのが分かります。
曲げていた膝を伸ばすのは「ジャンプ」しているようなものなので、この瞬間は「足がついてはいるが体重の大部分は空中に浮いている」状態のはずです。体が軽い状態なのでこの瞬間はチェンジエッジがやりやすいです。
加えて、曲げていた膝を伸ばすことで氷を押すこともできます。
つまり膝を伸ばすことで、
・体重が軽くなり、チェンジエッジがしやすい
・氷を押せる、
→なのでスピードが出せる
という仕組みなのだと思います。
↓
【③再び膝を曲げて、インエッジで押さえる】
最後に再び膝を曲げます。
ここで曲げるのは
・インエッジをしっかり押さえる
・次の足の蹴りだしに備える溜めを作る
という目的です。
②で出ていたスピードがここで一瞬落ちるので緩急が生まれます。
以上のように、膝の曲げ伸ばしで体重調整&チェンジエッジを上手く使うことがストロークのコツです。