こんにちは。ヤングチャンピオン・カエルです。
今回は「シングルトーループ」がテーマです。
シングルトーループのやり方を段階ごとに分けて説明していきます。
参考動画
僕が実施した参考の動画です。イメージがついていない方はまずご覧いただければと思います。
シングルトーループの入り方について
シングルトーループは主に二つの入り方があります。
一つはモホークから右足に置き換えて飛ぶタイプ。
もう一つは左足フォアアウトスリーターンから右足に置き換えて飛ぶタイプです。
出典元:【フィギュアスケート】羽生結弦 2018グランプリシリーズ ロシア」杯 SP「otonal」110.53【羽生結弦】
4回転を跳ぶ人は後者の方が多いイメージです。これはモホークで入る前者は飛ぶ前に完全に体を止めてから飛ぶのに対し、スリーターンの方はスリーターンで生まれる回転力を利用して飛んでいるため回転しやすいためと思われます。
ただ始めたての人にはモホークから入るやり方の方がお勧めです。
なぜかというと、ジャンプを跳ぶ直前は右肩が止まってないといけないのですが、スリーターンから入るやり方はこの右肩が早く回りやすいからです。
その点、モホークから入るやり方は一旦完全に体を止めるので「右肩を止める」ということが意識しやすいので、最初はこの方法で練習したほうが良いです。
シングルトーループのやり方
シングルトーループは以下の流れで行います。
①:右足から左足へのモホーク
②-a:左足から右足に置き換える
②_b:左足を後ろに伸ばす
③:トウをついてジャンプ
④:チェック
①:右足から左足へのモホーク
多少スピードを出したところで、まずはモホークをします。
【進む方向】
注意点としてこの時のモホークではあまりカーブを描かないで下さい。動画を見ても分かるように、直線で滑っていくイメージです。
なのでフォアインからバックインというよりは、ちゃっとフラットじゃない?くらいでも大丈夫です。
【上体】
この時上体は右側にひねります。
左手を前、右手を右で上から見ると時計の4時を指してる感じで体を止めましょう。
アクセル以外のジャンプ前の姿勢は全てこれです。飛び上がる前に体が左に回ると失敗するので、必ず右にひねった姿勢で体を止めましょう。
【右足の位置】
また②で足を替える時に備えてフリーレッグの右足は左足の近くにキープしておきましょう。遠いと足替え時にバランスを崩しやすいです。
②-a:左足から右足に置き換える
モホークした後は、左足から右足に置き換えます。
【進行方向】
ここもできるだけ直線で進みます。
【右足】
また足を替える時の右足は、
膝を伸ばした状態で氷に着いてから曲げるのではなく、
膝を曲げた状態で氷に着けます。
伸ばしてから曲げるという、バランスを崩しやすい要素を排除するためです。
【上体】
上体はここでも右に捻った状態をキープです。
②_b:左足を後ろに伸ばす
右足に置き換えるのと同時に、左足はトウをつくために後ろに伸ばします。
この②_aと②_bの動きは慎重に行いましょう。たまにここは雑にやってしまう人がいますが、慣れていない人はここでバランスを崩しやすいので慎重に。
③トウをついてジャンプ
トウをついてジャンプします。
【足の使い方】
この時、左足トウのつき方は気持ち右側に倒しながらつきます。注意したいのは、トウの方向が前向きになってついてしまうことです。これをすると後で言う「トウアクセル」になりやすいです。
また右足もバックアウトの軌跡を描かないといけないので(トーループは右バックアウトで踏み切るため)、エッジを右側に倒しましょう。
なので両足のイメージは下の画像のように、逆ハの字を作るイメージでやるとうまくいきやすいです。少しガニ股をつくる感じ。
【上体】
このタイミングで初めて、右に止めていた体を左方向に回転します。腕を締めて回転力を生みましょう。
この時に一番注意したいのは、前を向いてから飛んでしまうことです。これをすると「トウアクセル」と言って、一回転してないことになりバッジテストだと不合格になります。
トウアクセルにならないよう、飛ぶ直前まで顔を前に残すことを意識しましょう。
④チェック
チェックまでしっかりしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
トウループは右肩が早く回ってきてトウアクセルになりやすいです。
右肩を止めることを重視して練習しましょう。