こんにちは。ヤングチャンピオン・カエルです。
今回は2級ステップの残り、『ダブルスリーターン』についてです。
2回スリーターンをするので難しく感じますが、腰を止めないといけない時間が短いので意外と一回のスリーターンより簡単です。
ちなみに単発スリーターンは下の記事で解説しています。2級を受験される方は是非ご覧下さい。
参考動画
僕が実施した参考の動画です。イメージがついていない方はまずご覧いただければと思います。
ダブルスリー概要
ダブルスリーターンのテストでは、半円の中でスリーターンを2回するステップを続けていきます。
軌跡は以下です。
手書き感すごいです。
ここだけは押さえておきたいポイント
60度ずつターンする
2回ターンをするので、フォア→バック→フォアと3つのエッジに乗ることになります。
そのため、180÷3で1つのエッジで60度ずつ乗ります。
やりがちなのは最初のターンが遅れるパターン。2級ステップの単発スリーターンと頭を切り替えていないと、最初のターンが遅れます。最初が遅れると、2回目の距離が足りなくなるので注意しましょう。
一回一回止める
ダブルスリーだからって1回目のターンの勢いを利用して流れるように2回目も…というのはだめです。
ダブルスリーターンといっても、一個一個は普通のスリーターンです。
単発スリーターンで腰を止めるのを意識したように、
「止める時間は短いが、一回一回腰を止める」というのは徹底しましょう。
ダブルスリーターンの動き超詳細
ここではダブルスリーターンをするにあたっての、
・スケーティングレッグ・フリーレッグの使い方
・腕の使い方
・体の向き
等詳しく見ていきます。
ダブルスリーターン何やっていいか全然わからない!ってひとは参考にしてください。
今回は「左フォアアウトスタート」想定で解説していきます。
半円での動作を、
①〜30度:まずしっかりフォアアウト、ターン考えない
②30〜55度:スリーターン準備
③55〜60度:フォアアウトスリーターン
④60〜90度:体止めて滑る、耐える時間
⑤90〜115度:バックインスリー準備
⑥115〜120度:バックインスリーターン実施
⑦120〜160度:キープ期
⑧160〜180度:次の円に備える
の8段階に分けて解説していきます。
①〜30度:まずしっかりフォアアウト、ターン考えない
【動き】T字→左フォアアウトで出る
【腕の位置】左手前、右手横、上から見ると5時の位置
【フリーレッグの動き】蹴り出した後、すぐ左足かかと付近に右足爪先をくっつける(くっつけて安定させるため)
②30〜55度:スリーターン準備
【動き】フォアアウトのまま、ターンに備えて膝を少し曲げる
【腕の位置】①のポジションから、ターンに備えて右手前、左手横、7時の位置に変えて捻っておく。(=右にひねる)雑巾絞るような感じ。顔も少し後ろ見る。
【フリーレッグ】つけたまま
③55〜60度:フォアアウトスリーターン
【動き】スリーターンでバックインへ。曲げた膝を伸ばしながらターン。ターン後は膝を曲げてクッション←ターン後ふらつくことが1番の不合格要素。
【腕の位置】ターン実施後は腕を捻り返して体が回るのを防ぐ。
具体的には左フォアアウトスリーターンの場合、ターン前は7時の位置にありますが、ターンした瞬間に4時の位置に切り替えます。体が回っていく方向と逆の方向へ体をひねり、側筋も使って全力で回転に抗います。結構筋肉ゲーです。
【フリーレッグ】つけたまま
④60〜90度:体止めて滑る、耐える時間
【動き】止まる
【腕の位置】5時の位置で固定
【フリーレッグ】つけたまま
ここはとにかく回りたい体を押さえてください。一回のスリーターンよりは短い時間なので頑張りましょう。
⑤90〜115度:バックインスリー準備
【動き】ターンに備えて膝を曲げる
【腕の位置】ターンに備えて腕・体を反時計回りに捻っておく。脚以外を先にターンさせておいて、ターンの負担を軽くする魂胆。
【フリーレッグの位置】つけたまま
⑥115〜120度:バックインスリーターン実施
【動き】バックインスリーターン
ターン後のエッジを特に大事に。ふらつかないように膝を曲げてフォアアウトで強く押さえる。
【腕の位置】:ターン後の体が回ってしまう現象を防ぐため、捻り返す(左に捻っていたものを右に捻り返す)
【フリーレッグ】つけたまま
⑦120〜160度:キープ期
【動き】フォアアウト
【腕の位置】⑥で捻り返した位置(右に捻った状態)をキープ
【フリーレッグ】:つけたまま
とにかく体が回らないようにキープします。
⑧160〜180度:次の円に備える
【動き】フォアアウトそのまま
【腕の位置】右に捻った状態から、ゆっくりと左側に、弧に沿った位置に腕を置く。
①に戻ってもらえるとわかりますが、この位置に腕を置くとそのまま次に繋げられます。
【フリーレッグ】少しスケーティングレッグの前に出す。
不動のフリーレッグは最後に少し出します。
これで半円完了です。あとはこれをひたすら繰り返すだけです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
単発スリーターンのところでも書きましたが、結局
・体を回さないために
・ターン前に予め上体を捻っておいて、ターンした瞬間に逆方向に捻り返すこと
が最重要になります。
2級ステップはスリーターンが多くなかなか大変なステップです。頑張って練習しましょう。