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【スケーティング】氷を押さないことで逆にスケーティングが上手くなる現象

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こんにちは。ヤングチャンピオン・カエルです。

今回はスケーティングのお話です。

 

「もっと氷押して!」
という言葉は、練習してたら誰しもが無限に言われる言葉です。


僕も何回も言われてきましたが、ある時、
「氷を押さないで!」
という教えを受けたのとがあります。


おん???????


って最初はなりました。が、徐々にその意味するところがわかってきて、
「ああ、氷は押さなくても進めるんだ」
と実感できるようになりました。

これが理解できると「氷を押さないと進めない」と考えている人にとっては脳内革命が起き、スケーティングが根本から劇的に変わるはずです。

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「氷を押さないで!」の意味するところ

「氷を押さないでどうやってスピード出すんじゃ!!!」
っていうのが僕含め最初にこれを聞いた時の反応だと思われます。

答えは
体重移動です。

フォアでもバックでも、右足から左足に乗る時は、右足にあった体重を漏れなく左足に移動させる。足だけ動かすのではなく、体ごと動かすイメージです。

つまり
氷を押さないで進む=体重移動で進む

ということなのです。

教えてくれた先輩はその場で、全く氷を押さずに上体を大きく移動させて滑る姿を見せてくれました。なるほどそういう滑り方もあるのかと印象に残った教えの一つです。

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氷は押さなくていいのか??

では氷は全く押さなくていいのでしょうか。

 

そんなことはありません。
氷は押します。普通に押します。これは間違いないです。

上の指示を受けた僕はなるほどーと思って体重移動だけで進んでいたのですが、パトリック・チャン選手の動画見て
「いや、普通に氷押しとるやんけ!!!」
と気付きました。

おそらく先輩は
スピードを出す方法は氷を押すだけではない
と伝えたかったんだと思います。

トップの人たちは氷を押すのと同時に体重移動も超自然に行っています。
ただし体重移動は外からは非常に見えにくい要素なので、視聴者においては
「スピードを出すには氷を押すんだ!!!」
と思い込みやすいのだと考えられます。

特にスケートを始めたての人にとっては「氷を押して!!」と言われると、「たしかにトップ選手達も氷押してたわー」と、それが唯一のスピードを出す方法だと勘違いしてしまいます。

そしてひたすら氷を押しまくろうとする。体重移動を意識してないためにスピードが出にくいにも関わらず、必死で氷を押すことでスピードを出そうとする。

これは「氷を押して!」という指示の弊害です。

スピードを出すには「氷を押すこと」と「体重を移動させること」の2つが必要なのです。

なので始めたての人に対しては、
「氷を押さないとスピードは出ないけど、押すだけでスピードが出るわけではない。押すのと同時に体重も移動させる意識を持とう!」
という指示があるべきです。

 

(まあ体重移動が難しいんですが・・・下の記事は体重移動について参考になるかもしれないので合わせて読んでもいいと思います。膝を曲げるべき理由の2つ目がまさに体重移動です。)

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体重移動で進むメリット

体重移動で進むことは、氷を押して進むことにはない以下の二つのメリットがあります。

①疲れない
②見た目が優雅

①疲れない

氷を押すのは非常に足の力を使います。
特に疲れやすいプログラム後半で氷を押すのは地獄です。

その点、体重移動は足の力で進むの技術ではないので、非常に省エネ動力です。

特に、ジャンプ失敗などで止まる→スピード出さないといけない場面では、力で押して進むのは非常に体力をつかいますが、体重移動が上手ならそれほど体力使うことなくスピード復活させられます。

ジャンプミス後に曲に遅れるからと焦ってクロスする人は、この点注意して力に任せっぱなしにしないようにするといいとです。

②見た目が優雅

氷を押すことに躍起になると、どうしても忙しそう感、頑張っている感が見えてしまいます。

その点体重移動で進むでいると、
「えーどうしてそんなにすました顔してスピード出せるの〜??」
となります。つまり見た目が優雅になります。

人に見せる競技である以上、「見た目」という点は非常に大事な要素です。

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まとめ

以上を踏まえて。僕たちが目指すべき理想のスケーティングとは、
体重移動をしつつ、氷も押すこと。
2つ合わさってこそ、素晴らしい滑りができます。

「氷を押せ!」という指示に惑わされないようにしましょう。

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